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清崎城/新潟県糸魚川市

清崎城は越中との国境に近い糸魚川にありました。
訪問日は2015年8月3日です。

【写1】清崎城

城域の大半は糸魚川市役所となっています。
超立派な現代風天守ですw

【写2】清崎城

その敷地内には、本物なのかどうなのか、土塁っぽい土の高まりが所々に見られます。

【写3】清崎城

市役所の東側には、神社が固まってあります。
ここはすぐ隣にある清崎神社です。
手前の細長い水たまりは、堀の跡らしいです。

【写4】清崎城

さらにそのお隣が天津神社です。
お隣どうしですが、何やら格差がありそうな。

【写5】清崎城

境内には断片的にですが、土塁の痕跡が残っています。


◆歴史◆

1601年、堀秀治により築かれたとされます。

堀秀治は1598年、会津へ移った上杉景勝に代わって越後に入りました。
糸魚川にはそれまで山城の根知城があり、堀清重が城番となりました。
しかし、翌年に上杉旧臣による一揆により城が大破。
そのため、根知城を廃して新たに清崎城が築かれました。

堀秀治が没してから4年後の1610年、堀家が改易されました。
きっかけは堀家執政職・堀直清が僧侶と争論になり、この僧侶を殺した事でした。
これがきっかけで一揆に発展しかねない状況となり、弟の堀直寄が幕府に訴え出ました。
その結果、領内取締不十分という理由で堀家当主・堀忠俊が改易。
堀直清も領地を没収され、堀直寄も1万石の減封処分となりました。

1610年、高田藩主・松平忠輝の家老・松平信宗が城主となりました。

堀家が改易処分となった後、松平忠輝が高田藩主となりました。
松平忠輝は徳川家康の六男ですが・・・
生母の茶阿局はとても身分が低かったため、生まれた時から徳川家康に嫌われていました。
それでもトントン拍子に加増されて高田藩・45万石の藩主となりましたが・・・
1616年に徳川家康は死の直前、子の中で松平忠輝だけは面会を許しませんでした。
そして、徳川家康が没すると、徳川秀忠により「素行不良」を理由に改易処分とされました。

1618年、松平忠昌の附家老・稲葉正成が城主となりました。

松平忠昌は越前藩主・松平秀康の次男です。
こちらも1607年の1万石からトントン拍子に加増され、高田藩25万石の藩主となりました。
その附家老・稲葉正成は稲葉一鉄の長庶子・重通の娘婿です。
というより、春日局が徳川家光の乳母となるまでの元夫です。
その縁で徳川家康の孫・松平忠昌の附家老となりましたが・・・
1624年、松平忠昌が越前藩を継ぎましたが、従わずに出奔してしまいました。
仲が悪かったのか、居心地が悪かったのか?ですw

1624年、高田藩主となった松平光長の家老・荻田長繁が城代となりました。

松平忠昌が越前藩を継ぐと、その兄の長男・仙千代が高田藩主となりました。
仙千代はこの時に元服し、松平光長と改名しました。
清崎城はその家老・荻田長繁が城代となり、3代続きました。

1681年、廃城となりました。

1674年、松平光長のたった一人の跡継ぎであった松平綱賢が病死しました。
そのため、急いで後継者となる養子を決める必要がありましたが・・・
異母弟・永見長頼の子・万徳丸を養子にすることとなりましたが、ここで揉めました。
この揉め事がお家騒動と見なされたものの、一度は幕府の裁断により決着しました。
しかし、1681年に徳川綱吉が将軍になると蒸し返され、将軍の裁定により改易となりました。
松平光長は伊予松山藩へと配流され、高田藩は天領となりました。


所在地:新潟県糸魚川市一の宮(糸魚川市役所周辺)

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Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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