2017/09/09
駒宮砦/山梨県大月市
駒宮砦はちょっと場所が分かりヅライかもしれません。訪問日は2015年4月25日です。

国道139号の駒宮入口交差点を東へ入り、住宅街の細い道を進みます。
途中クルマではキツそうなターンもありつつ、天神峠を目指します。
集落の中に春日神社があり、その脇に1台なら停められそうなスペースがあります。
・・・この写真がそこだったかは忘れてしまいましたが

とにかく、バイクですら路駐が憚られるくらい、この辺りの道は細いです。

私はコンクリートの切れ目から山道を南へ進みました。
山道は山を登らずに、舗装道と平行に南へ進んで行きます。
再び舗装道に出ると、道の終点が見えて来ます。

車道の終点とは言え、すぐ脇に民家があります。
車やバイクを停めたら、ゼッタイに怒られそうです。
ここからは人が歩く山道です。

山道を歩き始めて割とすぐに、小さな案内が現れます。
この案内は城跡へのものではなく、「←天神峠」です。

駒宮砦を訪ねる方は、その案内とは反対の道へ進みましょう。
・・・世間一般的に、これは「道」ではありませんね


何となくうっすらと足跡が残っているので、ちょいちょい人は訪ねているようです。
そんな雑木林の足跡をしばらく辿って行くと、正面に何やら見えてきました。
・・・見えますか?

稜線を断ち切る堀切と、その向こう側の城塁です。
堀切自体はそう深いものではありませんが、城塁は高さ3メートル程あります。

この城塁を登ると、更にもう1段ありました。
これは登った所から振り返って撮ったものです。

その先にまた1段、城塁が立ち塞がっています。

その城塁を登ると、かなり広い削平地となっていました。
どうやらここが主郭のようです。
石碑が1つありましたが「南無阿弥陀仏」と彫られていました。
さすがにマイナーなここには城址碑なんてありませんよね


ここから先は、次第に低くなっていきます。
せっかくなので進んでみました。

すると、鋭い城塁をそこそこ大きな堀が囲んでいました。
ここが一番の見どころです


この先に更にもう1段城塁があり、その先は傾斜がきつい尾根となります。
駒宮砦は東から西へ出っ張った稜線上にあり、その両端を断ち切っただけの造りのようです。
政庁として統治する感じでも、ココに籠って敵を防ぐといった感じでもありません。
雰囲気的には、敵兵が道を通らないか見張る場所だったように感じました。
◆歴史◆
不明

ここも城主や築城時期について記録された史料がありません。
『甲斐国史』では「御前平」と紹介され、烽火台だったかも?と書かれているのみです。
立地としては、国道139号を見張るには丁度よさげです。
位置的には小山田氏の岩殿城の北にあり、奥多摩方面との往来を見張る役割がありそうです。
奥多摩は後北条氏の支配地域だったので、そういう事だったのかもしれません。
所在地:山梨県大月市七保町駒宮
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