2016/09/10
湯日城/静岡県島田市
湯日城は静岡空港のすぐ北側、養勝寺の裏にありました。読み方が?ですが、地名は「ゆい」、お城は「ゆひ」とふる方が多いです。
訪問日は2015年1月24日です。

空港の北側を東西に走る県道脇に、かなり広い駐車スペースがあります。

その一番奥に、上に登って行ける道があります。行こうと思えば簡単に入れる道で、立入禁止とは書かれていないのでここから登りました。

一応舗装されてはいたのですが、放置されて久しいようです。冬場とは言え、枯れたススキなどの雑草で道が覆われています。

道を登り切ると、かなり広い平地に出ました。しかし、人の背丈以上に伸びた雑草で、まったく様子がわかりません。ススキの間に見える右側の木は、おそらく放置されて伸び放題のお茶の木と思われます。この平場が湯日城の中心部で、3つの郭が空堀で仕切られ土橋でつながっていたのだとか。これらの遺構は、お茶畑やミカン畑にされた時に完全に破壊されたそうです。

お城の遺構がこの平地の東西に僅かに残っているというので、見てきました。雑草伸び放題の中心部は歩きづらいので、雑草の海を突っ切りまずは北端へ移動。北端は木があって雑草が薄いので、ここを東西に動きました。まず先に行ったのは、西側です。写真は平地の端から尾根に入る所です。

その先端部には、地面に石が並んでいました。かつてはここに石積みがあったのでしょうか。

こちら側に三日月堀があったらしいので、それ目当てに尾根を進みました。尾根にはこんな感じで、堀切の痕跡らしき所がありました。下まで下りるのが面倒になり途中で戻りましたが・・・三日月堀って普通は平地に造られますよね?尾根を下り切った所にあったのかもしれません


めぼしい収穫が無いまま帰るのが悔しくて、今度は東側に移りました。こちら側も細い尾根を下りますが、その入口がこんな感じになっていました。これは虎口の跡でしょうか?

そのすぐ下はこんな感じになっています。あ・や・し・い(`・ω・´)

その先は、人工的に土を盛ったように片側だけ高くなっていました。皆様はこれを土塁と呼んでいるようです。こちら側を最後まで下ると、養勝寺に出るようです。

だいぶ下りた所は、かなり広く馴らされた平地になっていました。ここも雑草が生い茂っています。曲輪のように見えますが、近代になってから重機でやったようにも見えます。尾根から下って来た道がザックリ削られていたので、後者なのかと思います。どうなんでしょう?


最初の所に戻って空港側を見た所です。現代の土木技術ってスゴイなぁと、改めて感じさせられました。
◆歴史◆
勝間田氏のお城だったと考えられています。
史料に登場しないお城なので、実の所は誰のお城だったのか不明です。勝間田氏の本拠地から北東に約3kmと近いので、勝間田氏のお城だったと推測されています。
かつては三日月堀もあったそうで、武田軍が整備して使ったという説もあります。地理的には小山城と諏訪原城の丁度まん中辺りにあるので、そのようにも考えらえています。
所在地:静岡県島田市上湯日
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