2015/05/24
安井城/名古屋市北区
安井城は山神社となっています。訪問日は2014年8月3日です。
▲右から
安井城跡にある山神社です。城を築く時に鬼門避けとして勧請されました。

▲左から
城は神社の南西一帯で、東西160m、南北150mの規模だったそうです。昭和はじめ頃の耕地整理により、城跡は消滅してしまいました。

▲堀跡?
神社の手前には橋が架けられています。わざわざ橋を渡らなくてもよさそうな感じですがw見るからに埋められており、堀跡のようにも見えます。幅が狭いので、防御のためという感じではありませんが

◆歴史◆
1379年、犬飼頼隆が当地の領主となりました。
北朝に属した犬飼頼隆が、戦功により安井の地を得ました。頼隆の子孫は犬飼氏、安井氏、浅野氏を名乗るようになりました。
天正年間(1573~93年の間)、浅野長勝が城を築きました。
犬飼頼隆から5代の子孫である浅野長勝は、織田信長に弓頭として仕えていました。実子が無かったため、杉原道松の2人の娘を引き取って養女としました。その姉がねねで、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)に嫁ぎました。ねねの妹がややで、安井弥兵衛を婿養子に迎えました。この安井弥兵衛が後の浅野長政(当時は浅野長吉)です。
浅野長政は織田軍の近江・浅井攻めで活躍し、近江に120石の所領を得ました。それが1573年のことです。浅野長勝が館を築くとしたら、この頃ではないでしょうか。
浅野長勝が尾張国中島郡大里村に移り、廃城となりました。
尾張国中島郡大里村は、現在は稲沢市六角堂東町となっています。地図で調べたら清洲城の北2km程の所です。浅野長勝は1575年に没しており、更に一宮市の浅野城に移っています。かなり短い周期で引越しを繰り返す、とても忙しい晩年だったんですね!
所在地:愛知県名古屋市北区安井1丁目(山神社)
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