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青柳城/長野県筑北村

青柳城跡には城門が復元されています。
訪問日は2008年8月17日ですヒマワリ

青柳城①/案内図
▲案内図 拡大表示

まずは案内図から。当日は登りませんでしたがあせる図を見て一発で山城とわかりますね。登城口も実はかなりの山奥です。綺麗に舗装された林道を登れるだけ登った所、という感じの所にあります。

青柳城②/復元城門
▲復元城門

ただし、城跡で見たのはココまでです。当時はまだ何かしら建物がある城跡を、長距離ドライブのついでで見て回るだけでした。この城門、安易に白亜のコンクリート造りにされていないのが好感を持てますラブラブ本物がどうだったかなんて今となってはわかりませんが、こういう雰囲気は大好きです。歴史を調べて、天正壬午の乱で小笠原貞慶と上杉景勝が争った所と知りました。機会があれば、信濃の山城を攻略したいと思います。


◆歴史◆

麻績氏一族である青柳氏の本拠でした。

築城年代は不明です。この城で色々起こるのは、やはり武田晴信が信濃に侵出してからです。この時の城主は青柳清長で、仁科盛国が領国支配強化のため青柳氏の養子にした人物です。

1553年、青柳清長は武田軍に降伏しました。

1550年に小笠原長時の林城陥落後、武田軍は周辺の国人達を各個撃破しました。
1553年に村上義清の葛尾城が自落すると、青柳清長は武田晴信に臣従しました。

兄である仁科盛能は1550年、既に武田家臣の駒井高白斎と会っていますが・・・弟の小岩盛親は1552年、飯森盛春は1557年に武田軍に攻められ自害しています。さらにその弟の渋田見盛家も一度は武田軍に降伏しましたが、後に攻められ自害しています。・・・協調性のない兄弟だったのでしょうか?

武田軍が葛尾城を攻略したその月の内に村上義清が葛尾城を奪回しました。そのため青柳城が最前線となり、武田軍により改修されました。その直後に長尾軍に攻められ、城の周辺に放火されています。

1582年、小笠原貞慶と上杉景勝により争奪戦が繰り広げられました。

3月、武田家が滅ぼされ、青柳頼長は織田家臣となった木曽義昌に仕えました。
6月、本能寺の変で織田信長が斃れると、はじめは上杉景勝に仕えました。
7月、深志城を奪取した小笠原貞慶に寝返ったため、上杉軍に攻められ落城しました。青柳頼長は小笠原貞慶のもとに逃れています。

1584年、小笠原軍が青柳城を奪還しました。

・・・とは言っても、上杉軍との戦いでは小笠原軍は大敗を喫しています。なぜ青柳城を奪還出来たかと言うと、越後で新発田重家が謀叛を起こしたからでした。上杉軍は本国での乱を鎮圧するため撤退し、手薄になった所を小笠原軍が攻めたのでした。

1587年、青柳氏が謀殺されました。

青柳頼長が上杉景勝に内通しているとして、松本城内で子の長迪ともども謀殺されました。この類の話は、古厩氏でもありましたね(1583年、同じ理由で松本城で謀殺されています)小笠原貞慶って、上司にしたくない大名ワースト1かもしれませんあせる

慶長年間(1596~1615年の間)に廃城となりました。

この期間にあった出来事と言えば、1598年の上杉景勝の会津転封です。おそらくこの事によって青柳城の存在理由が消滅したのだと思われます。


所在地:長野県東筑摩郡筑北村青柳

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Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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