2015/02/24
蟻塚城/長野県伊那市
蟻塚城には御射山神社があります。訪問日は2013年7月29日のラストです。

▲説明板 拡大表示
御射山神社の参道入口にこの説明板があります。
城の縄張りはこのイラストがよく表していると思います。

▲御射山神社の参道入口
神社は舗装された道のすぐ脇にあります。
ここまでクルマ&バイクで来れるの嬉しいデス☆
段々盛り上がった奥に見える社殿がいい雰囲気醸し出しています。
・・・おっと、神社オタではありませんからね


▲説明板と城址標柱
神社の参道入口には上の説明板の他に、城址標柱の類が3つもあります。
設置した組織が別々なのでしょうけど・・・
一緒だったらそれはそれで変ですが

この3つを足して立派なヤツ、とはならなかったんですねw

▲参道
参道を見上げると、数mおきに石段があります。
こうやって見ると、階段で郭の段がよくわかりますね^-^
緩やかな斜面を少しずつ削平して居住空間に仕立てたのでしょうか。

▲御射山神社の社殿
それまでは数mおきの横に細長い段郭でしたが、社殿のある所はかなりの広さです。
ここが主郭かと思うのですが、社殿の左脇に見える階段から更に奥にも大きな郭があります。

▲神社の奥にある土塁
その一番奥の郭には、山側にかなり高い土塁があります。
ただこの土塁・・・山側からの攻撃に備えているのでしょうか?
何となくお城の造りとしては不自然な感じがしてしまいます。
訪問当時は知らなかった、というか今知ったのですが・・・
この土塁の裏側がすごい堀切になっているそうです

◆歴史◆
築城年代や城主など不明です。
色んな所に書かれている事をまとめると・・・
・平安時代には朝廷に馬を献上する「笠原御牧」という牧場があった。
・諏訪一族?の笠原氏がこの辺りを治めていた、らしい。
といったところ。
蟻塚城が関わる戦の記録が見当たりません。
地理的には高遠城と伊那を結ぶ道に近いので、街道監視の役目もあったかも。
といっても、現状はあまりお城っぽさが感じられません。
一番奥の郭の山側にある"土塁"も、山にある神社では社殿の背後でよく見かける感じがします。
あまりに何もわからなかったので、御射山神社についても調べてみました。
「御社山」は「みさやま」と読むのだそうです。
ググッて出てくるのは「諏訪神社のお祭りを行った場所が御射山」という感じでした。
・・・バッチリ諏訪氏との関わりが濃厚ですね!
高遠城から近く、馬の産地という事なら、諏訪氏が放っておくはずがありません。
蟻塚城が馬の牧場兼ねる調練場で、その東の守屋山城を詰め城としたのでしょう。
守屋山城には行ってませんが、主郭を中心に東西南北に堀切がいっぱいあるそうな。
・・・行きたいヽ(´∀,`)ノ
「蟻塚城」という名前の由来が気になりますが、結局わからず。
長野県内には他にも「蟻城」というのがありました。
関連があるのでしょうか。
それとも、読みを当て字にしてこんな名前になったとか・・・?
今宵はこれまでに致します(´д`*)
所在地:長野県伊那市美篶笠原
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