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君ヶ谷城/千葉県富津市

君ヶ谷城は別名・二又山要害と呼ばれる山城です。
訪問日は2022年1月22日です。

【0】君ヶ谷城

この日最初に訪ねたのがココです。
到着してバイクを降りると風が無いヾ(*´∀`*)ノ
ということで、早速飛んでみました。
今回訪ねたのは、正面やや左のピークです。
「なぜ二又山なんだろう?」と思っていたのですが・・・
右側の切れてる尾根が同じ山に連なっていました。
このお城は、山頂と右の尾根にも曲輪があるそうです。
そう知ったのは後になってから。
またしてもやっちまったのでしたあせる

【位置・再】君ヶ谷城
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そんな感じなので、ご紹介するのは左側(東側)尾根の遺構です。
登城口は君ヶ谷観音堂です。
観音堂へは、高速道路の南側沿いに進んだ所にあります。
そこから背後の尾根に登り、あとは高い所を目指すだけです。
途中に3か所堀切があり、山頂は曲輪が数段あるシンプルな構造です。

【1】君ヶ谷城
1 君ヶ谷観音堂

登城口の観音堂です。
クルマは写真手前側の空き地に停められます。
この写真ではバイクが邪魔な所に停まってるように見えますが・・・
獣避けの電線に沿って停めています。
この線が見えずにクルマで突っ込むと、大変な事になります(*´艸`*)

【2】君ヶ谷城
2 登城口

城跡へ行けるルートはいくつかあります。
前回の2015年は、トンネルの向こう側から斜めの道を上がりました。
今回の2022年は、トンネルの手前側から左斜めに上がりました。
手前右には、手書きの案内があります合格

【3】君ヶ谷城
3 上がった所

トンネル手前左へ上がると、目の前に堀切が現れます。
前回は反対側から上がったので、ここを見るのは初めてです。
堀底はしっとりしていて、歩くと泥だらけになります。

【4】君ヶ谷城
4 上がった所

堀切を通り抜けると、左側に畑があります。
ここもきっと曲輪だったんだろうと思いますが。。。
畑にするために平らにしたのかも知れず、何とも言えません。
右側は切岸になっていて、一面笹で覆われています。
この切岸を上がる所は2箇所あります。
1箇所目は、堀切脇の出っ張りから。
もう1か所は、奥側の笹藪にこんな道があります。
某大聖典の図の破線は、こちら側を通っています。
道無き山城ばかり訪ねてても、可能な限り道を探すようにしています。

【5】君ヶ谷城
5 堀切

4から上がると、幅5m程の尾根上に出ます。
時々段差はありますが、割と平坦に馴らされているように見えます。
そんな細長い曲輪状の尾根を進むと、突然足元がぽっかり開きます。
そこにあるのがこの堀切で、深さ3m、幅5m程あります。
写真では小さく見えますが、実物はイメージの倍あると思って下さい。
まだまだ低い所で出くわしたので、感動して暫く撮りまくってましたラブラブ

【6】君ヶ谷城
6 堀切の先

堀切の切岸から再び尾根に上がります。
先程も書いた通り、尾根の上は割かし平らです。
左側がこんもりして見えますが、左端に沿って続きます。
城キチなら正解してるハズですが、土塁さんですラブラブ
7年前は、全般的に細い笹で覆われていた記憶がありました。
そこで前回の写真を掘り返して見ると、記憶通りここも笹薮でした。
これだけハッキリ地面が見えるという事は、草刈りされてるようです。

【7】君ヶ谷城
7 切岸

6の細長い平らな尾根は、この土の壁に行き当たります。
一見すると、ここで行き止まりのように見えます。
両サイドを見ても道は見当たらないので、テキトーによじ登ります。

【8】君ヶ谷城
8 切岸の上は細尾根

切岸をよじ登ると、その先は細尾根となっています。
何も知らないと、さっきの広い尾根で城域が終わりと勘違いします。
でも、お楽しみはまだまだ先にありますラブラブ

【9】君ヶ谷城
9 虎口

細尾根上がこんもりした所があり、左斜めに掘られた跡があります。
上がりやすいココが虎口のようです。
敵兵の進路を限定する効果がありそうです。
・・・とは言っても、一列でしか登れなさそうな細尾根ですけど。

【10】君ヶ谷城
10 堀切

先程の虎口から更に進むと、再び岩の壁が現れます。
今度は、手前側がザクっと開いています。
看板ブチ抜きの堀切です。
ココのが一番迫力がありますラブラブ

【11】君ヶ谷城
11 堀切の上

堀切の切岸は鋭く、上がる道はありません。
なので、テキトーに上がりやすそうな所から登りました。
ここからはひたすら直登で進みました。
後から登場しますが、堀切の底を通り抜けた先が道になっています。
その先に帯曲輪があり、連なる段曲輪の上に主郭があります。
本来の城への道は、そちらではないかと愚考いたします。

【12】君ヶ谷城
12 腰曲輪

堀切から先の尾根を進むと、連なる段曲輪がうっすらと見えます。
道は無いので進みやすい所を登ります。
一番下の段曲輪はおにぎり形で、こんな感じで割と広いです。

【13】君ヶ谷城
13 北東の帯曲輪

おにぎり形の段曲輪の先端は、掘り込んだ虎口の痕跡があります。
それで下を覗いて見ると、細長い帯曲輪が見えました。
せっかくなので下りて、行ける所まで行こう!と進みました。

【14】君ヶ谷城
14 堀切へ続く道

帯曲輪は奥が広くなっていて、先端からは斜面沿いの道となります。
その先は倒木だったり崩れたりで進めませんでしたが・・・
視線の先には、先程の岩盤ザックリな堀切様が見えました。
恐らく往時の道は、こちら側だったと思われます。

【15】君ヶ谷城
15 中間の段曲輪

おにぎり形の段曲輪に戻り、今度は上を目指しました。
途中には3段ほど、こんな感じの細長い段曲輪が食い違い気味にあります。

【16】君ヶ谷城
16 連なる段曲輪

一番上まで登り、通って来た段曲輪を見下ろした所です。
数段連なっている様子を表現したかったのですが、見えますでしょうか?

【17】君ヶ谷城
17 主郭

そして、ここが一番高い所デス(`・∀・´)
7年前の写真では、ここも一面うっすら程度の笹薮でした。
今は綺麗に刈られて丸坊主です^^

【18】君ヶ谷城
18 奥の斜面に虎ロープ

主郭の外周を回っていると、奥側に虎ロープ発見!
急な傾斜を行き来するために誰かが設置したもののようです。
事前に用意した図では、この先に何も無さそうでしたが・・・
こんな時に限って現れる黒い影。
そやつにドンッと背中を押され下りました。

【19】君ヶ谷城
19 主郭の切岸

虎ロープで下った先は、1本の細尾根が続いていました。
その先のピークまで登ってみましたが、ただ細尾根が続くだけです。
城キチ理論なら、ここの細尾根にも堀切がありそうな所ですが無し。
城域は主郭までと判断し、山を下ったのでした。
先の山頂ともう1本の尾根にも曲輪があると知ったのは、この後です。


◆歴史◆

不明!

某大聖典によると、史料には登場しないそうです。
地理的には真里谷氏の築いた造海城と峰上城の間にあります。
2つの城の城主は当主・真里谷信隆と次期当主・真里谷信政です。
そのため、両城の繋ぎの城だったのではないかと推測されています。


所在地:千葉県富津市大釜戸 GPSログダウンロードページ

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プロフィール

なぽ

Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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