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清水山城/福井市

清水山城は4つの川の合流点にある毘沙門神社の所にありました。訪問日は2012年8月6日です。

清水山城/01毘沙門神社の鳥居
▲毘沙門神社の鳥居

福井市内から南に下って川を渡った集落の中に、毘沙門神社があります。神社の周りは普通に住宅地なので、入口を探すのは少し大変でしたあせる・・・ここ・・・かな?で覗き込んだ所に、写真の鳥居がありました。

清水山城/02城址碑と説明板
▲城址碑と説明板

神社あったーヽ(´∀`)ノで中に入ると、写真の城址碑と説明板がありました。雰囲気的にはお城というより居館みたいな感じ。地図で等高線見てると、西の小山に城があったのかな?なんて感じました。


◆歴史◆

築城年は不明ですが、斯波氏家臣の太田貞敏により築かれました。

太田貞敏は斯波氏の家臣として越前に来ました。当時の守護は京に居り、実際の統治は守護代が行っていました。なので、斯波氏の領国は越前、尾張、遠江と離れ離れにありました。

当時の斯波氏は斯波義敏と斯波義廉が家督を争っていました。名前で推測すると、太田貞敏は斯波義敏の家臣だったのかもしれません。斯波義敏の越前下向が1466年なので、清水山城もこの頃に築かれたのかもしれません。

1469年、朝倉孝景に攻められ落城しました。

当時の朝倉孝景は守護代で、応仁の乱を通じて越前守護の地位を手に入れました。孝景は東軍と西軍の間を行ったり来たりして、ライバル達を各個撃破したのです。斯波家中ナンバーワンの実力で、甲斐氏や二宮氏らを潰していきました。

そして1475年、朝倉孝景はついに斯波義敏を越前から追放して守護職を手に入れました。斯波義敏の嫡男・斯波義寛は1481年まで越前奪回のため戦いました。しかし、朝倉氏から越前を奪還できないまま、尾張へ移りました。

1583年、太田一吉が城主となりました。

太田氏は元々は斯波氏の家臣でしたが、父・太田宗清からは織田信長に仕えていました。ということで、応仁の乱の頃は斯波義敏に仕えていたのだと思います。そして羽柴秀吉が柴田勝家を滅ぼすと、丹羽長秀の付奉行として越前に戻りました。これは中国地方での毛利氏との合戦の功によるものだそうです。羽柴秀吉って人の心を掴むのがとても上手いですね^-^

1593年、太田一吉が豊後6万5千石の大名となりました。

太田一吉は石田三成ととても仲が良かったそうです。大友吉統が文禄の役での失態が元で改易されると、太田一吉にその旧領が与えられました。清水山城は太田一吉の嫡男が引き継いだそうですが・・・その名前がWikipediaでは「一成」、現地の説明板では「隆満」でした。

1600年、廃城となりました。

関が原の戦いで、太田一吉は曖昧な態度を取りました。嫡男には西軍に参加させ、甥は東軍へ、そして自身は臼杵城に篭ったのです。例えればグーとチョキとパーを一緒に出した感じですねw

そんな煮え切らない態度が裏目に出て、東軍の黒田如水に臼杵城を攻められました。攻められちゃった時点でアウトですよね・・・抵抗もせずすぐに降伏したのですが、改易されてしまいました。


所在地:福井市清水山町

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Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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