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烏帽子岳城/大分県豊後高田市

烏帽子岳城は、田染荘を一望する山上にありました。
訪問日は2021年12月31日です。

【位置】烏帽子岳城

城跡は山頂にありますが、すぐ近くまで林道があります。
①で斜めに分岐する廃道に入り、②の下り始める所で尾根へ移ります。
山に入ると道はありませんが、ピンク色の目印を辿り直登します。
やがて③の尾根に達し、馬場っぽい平坦地を南へ進むと城跡に着きます。

【1】烏帽子岳城
①-1 林道

近くまで車で行ける林道です。
そんなに荒れてないので、こんな車でも問題ありませんでした。
ナビにも出て来る場所なので、楽に来ることができました。
徒歩で歩き始める場所のすぐ近くもクルマを停めておけます。
この先のカーブを曲がった所から雪が積もっていたのでUターン。
さてココどこ?と確認したのが、まさにココでした^^

【2】烏帽子岳城
①-2 登山口の案内

地図でココっぽいと辺りを見回すと、雑木林に何やらプレートが。
このプレートに「烏帽子岳登山口」と書かれていますヾ(*´∀`*)ノ
よし、ここを入って行くんだね!と気合入れましたが・・・

【3】烏帽子岳城
①-3 林道から分岐する廃道

雑木林に突っ込む前に「もしかしたらこっち?」と白なぽの呟く声が。
少し冷静になって考えてみて「合ってたらラッキー♪」でこっちへ。
一見して車で走れそうに見えますが、入口に溝があります
間違ってもココにクルマで入ろうとしないで下さいね!

【4】烏帽子岳城
②-4 ここから尾根へ

廃れたとはいえ、元車道。
山道としては極上です。
楽ちん♪楽ちん♪と上機嫌。
しかし、2つ目のカーブで道は下り坂に。
そして、目の前には尾根が。
城跡は山頂だし、方向もこっちっぽい・・・
決断は早い方なので、すぐにこっちへ。

【5】烏帽子岳城
②-5 尾根の岩場

道無き尾根に入って間もなく、目の前に岩の壁が現れます。
ただ、全面岩の壁という訳ではないので、うまく避けながら登ります。

【6】烏帽子岳城
②-6 岩場を過ぎた所

岩場を過ぎると、下草の無い雑木林になります。
歩きやすいのですが、方向がわかりづらい感じです。
時々見えるピンクのリボンや赤テープの目印に登ります。

【7】烏帽子岳城
③-7 細長い尾根

やがて、平らな尾根の上に出ます。
この尾根、馬場じゃないか?と思う位に長いです。
はじめはここが二郭だと思い、端まで行ってみました。
北端で尾根が下る手前に岩が並んでたので、余計に勘違いしました。

【8】烏帽子岳城
③-8 細長い尾根

本当に真っ平らなので、城の一部じゃないかと思いたくなります。
ただ、真っ平らなだけで土塁も堀も何も無し。
ここを敵に取られたら、城攻めの拠点にされかねないのですが・・・
守る城じゃなくて、攻める城ならそこは考えなくてよいのかな?
むしろ、兵をここで待機させるには丁度良い場所なのかもしれません。

【9】烏帽子岳城
③-9 帯曲輪

真っ平らな尾根から少し登ると、帯曲輪っぽい感じになりました。
上の方に見えるラインが、帯曲輪の土塁です。
その下も歩きやすい帯曲輪っぽく感じます。

【10】烏帽子岳城
③-10 帯曲輪の虎口

上の写真の奥に写っている虎口です。
登って来た時には、これが虎口とは気付きませんでしたがあせる
帯曲輪の土塁は低いので、上からじゃないと気付きにくいです。

【11】烏帽子岳城
⑥-11 虎口付近の畝状竪堀

虎口の前に並んでいる畝状竪堀群です。
これも、来た時には気付きませんでした。
竪堀があると知らずに来ると、たぶん見えないかもしれません。
私も奥から「竪堀無いか?竪堀無いか?」と目を凝らしていました。
目が慣れてくると、虎口周辺の竪堀が一番深かったです。

【12】烏帽子岳城
④-12 二郭

帯曲輪から見て、奥がほんの少しだけ高くなっています。
土塁で囲まれている訳ではなく、何となくちょっとだけ高い感じです。
そんな円形の所が二郭と呼ばれている場所です。
標示は何も無いです。

【13】烏帽子岳城
④-13 二郭側から見た主郭の虎口

二郭の外周を歩いていたら、凹んでる所がありました。
向こう側が少し高いここが、主郭の虎口です。

【14】烏帽子岳城
⑤-14 主郭の土塁

主郭は、ヒザくらいの高さの土塁で囲まれています。
こんな高さじゃ、防御力などタカが知れていますが・・・
やっぱり守るための城ではなさそうです。
敵の侵入を防ぐというよりも、区画を分けただけな感じです。

【15】烏帽子岳城
⑤-15 山頂の三角点

主郭の真ん中に、四角いコンクリート柱があります。
山頂ではお馴染みの三角点です。
三角点なのに、四角いです(*´艸`*)ウププ
三角点は「三角形の点」ではなく、「三角測量で基準となる点」です。
と、ネットで見た受け売りを、ちょっと偉そうに言ってみましたあせる

【16】烏帽子岳城
⑤-16 山頂

三角点のそばに、山頂を示す標示もあります。
オレンジ色のプレートは見当たらず・・・
まぁでも、城キチの目にはバッチリ城跡です(`・ω・´)

【17】烏帽子岳城
⑤-17 主郭の端

主郭の南側は断崖のため、土塁も竪堀もありません。

【18】烏帽子岳城
⑥-18 畝状竪堀

北側にはちょっとだけ低い帯曲輪が横たわっています。
その外側は畝状竪堀群が雑木林に埋もれています。
目が慣れてくると、この写真でもちゃんと見えますよ^^

【19】烏帽子岳城
⑥-19 畝状竪堀

解説によると、断崖の南側以外は竪堀が並んでるらしいですが・・・
私のしょぼい目には、北側にしか見えませんでした。


◆歴史◆

不明!

『豊後国志』巻之二国東郡の項には、
烏帽子嶽寨 在田染郷陽平村。古澤右馬允拠之。文禄二年廃。
とだけ記されています。
大分県内にはもう1か所「烏帽子岳城」がありますが、郡が違います。
古澤右馬允がどんな人物だったのかググっても何も出ず。

某大聖典のその他の城郭一覧では、「古荘氏の城」と書かれています。
城跡から一望出来る田染荘では、政所を「古庄氏」が務めていました。
田染荘政所は、豊後国守護の出先機関として訴訟を扱っていました。
古庄氏は大友氏の祖ともされる一族です。
1516年に古庄治重父子が、謀反の疑いで府内に監禁されました。
しかし、厳重な警備を抜け出して逃亡。
その上司・朽網親満は疑いを掛けられ、乱を起こすに至ります。
戦闘の舞台は主に内陸側でしたが・・・
古庄氏の影響で、討伐軍が田染荘を監視した?かもしれません。


所在地:大分県豊後高田市田染平野 GPSログダウンロードページ

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プロフィール

なぽ

Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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