2014/01/11
杷木神籠石/福岡県朝倉市
杷木神籠石は筑後川北岸にある山をそのまま利用していたようです。訪問日は2013年12月31日です。


▲第2水門と説明板
ココに来る前に見た情報では・・・
国道沿いに案内があって道なりに進めば着く、というイメージでした。
なので公園化されて分かりやすく、すぐに見つかると思っていました。
・・・が、現地に辿り着いてもよくわからず。
相変わらず準備がサッパリで苦労しました

で、散々迷った挙句に辿り着いたのが第2水門の跡です。
神籠石は谷を挟んだ山を丸ごと取り込んだ地形に造られるという共通点があります。
その立地になると、必然的に真ん中を川が流れており、水門が必須となります。
杷木神籠石には2つの水門があったそうですが・・・
第1水門は見つけられませんでした。
正確にはそれ程熱心には探さなかったのですがw
この水門、確かに巨石はあるのですが様子が変ですよね。
綺麗に並んでいるのはどうみても近世積んだっぽい石ばかり。
巨石はどう見ても崩れ落ちてそのままといった感じです。
実は江戸時代に筑後川大石堰の工事でここの石が使われたそうです。
史跡と分かったのが昭和42年ですからね。
当時はただの石ころの山だったんでしょうね



▲鵜木城跡にある列石と説明板
Google Mapで「杷木神籠石」と印の付いている所には辿り着けませんでした。
そこは第2水門の上流の川沿いに急斜面の上を指していました。
そこに通じる道もなし・・・
おそらくは「杷木神籠石」とされる領域を示すためだけの印のようです。
杷木神籠石の領域内には戦国時代の城跡が2つあります。
この2つの城跡(長尾城と鵜木城)も見るつもりでウロウロしました。
鵜木城跡は国道を挟んで南側に独立した丘にあります。
国道が出来る前はつながった1つの山だったようですが・・・
で、この鵜木城跡に登る途中、写真の列石を見つけました。
よそでも見たことがあるので、これが神籠石の列石だとすぐ分かりました。
ただ、あまりにも綺麗に並んでいたので、本物?とちょっと疑ってかかりましたが・・・
後から調べてみると、どうやら本物みたいです

鵜木城の本丸跡には、屋根つきの休憩所があります。
何となく見た目は能舞台っぽいのですがw
その壁に写真のように立派な説明板があります。
残念ながら鵜木城については殆ど触れられていませんが・・・w
◆歴史◆
築城時期というか、そもそもが「城」なのかもよくわかっていないのが神籠石です。
西日本各地にあり、朝鮮式の古代城説と神聖な霊地説があって結論が出ていません。
杷木以外の所での調査結果としては7世紀頃に築かれたようです。
杷木神籠石は1967年(昭和42年)に工事中に発見されました。
そして1972年(昭和47年)に国の史跡に指定されています。
所在地:福岡県朝倉市杷木林田
(左から鵜木城、杷木神籠石第2水門、長尾城です)
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