2023/10/09
佐久山舘要害/栃木県大田原市
佐久山舘要害は、高舘城のすぐ奥にありました。
訪問日は2022年5月4日です。
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登城口は高舘城の駐車場からすぐの所です。
あまりに近いので「別の城?」という感じです。
構造もよく似ているので、城としては1つだったのかも。
登城口からの尾根は、平らに均されています。
数段低い段差が続き、大きく右に曲がった所が主郭です。
主郭は円形でとても広いです。
主郭の南側は横堀に囲まれています。
北東側にも細長い曲輪があります。
高舘城と似ていますが、ここも横堀があります。
横堀がある分、高舘城より後の年代の城のようです。
とは言え、複雑な土塁や虎口などはありません。 |
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【1】登城口 上に戻る
高舘城の駐車場から林道を奥へ。
すると、道端にお地蔵様があります。
その脇のこんもりした所が登城口です。
実はこれ、尾根の先端です。
これがどんどん高くなってくんです。
そんな風には見えませんよね? |
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【2】平坦地 上に戻る
でも、少し登っただけでコレだけ広くなります。
そして、不自然なくらい平らです。
おそらく曲輪と思われます。
これはかなり大きな方です。
ここから小さな曲輪が続きます。 |
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【3】尾根 上に戻る
尾根はこんな風に小さな段を繰り返します。
ここはただの段ではなく、少しひねっています。
虎口だったのでしょうか? |
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【4】段差の下の窪み 上に戻る
上の写真の段差の付け根です。
少し窪んでいます。
自然地形でこれはあり得ません。
段差の手前を掘っています。
やはりここは虎口だったようです。 |
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【5】三郭基部の堀切 上に戻る
尾根は少しずつ高さを増して行きます。
某大御所様の図では、たしか左に三郭が・・・
と思いながら見ていると、下に堀切が見えました。
三郭へと続く尾根をでブッツリ断ち切っています。 |
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【6】主郭 上に戻る
三郭の堀切を過ぎると平坦地は右へカーブ。
なんの変哲も無い光景だったので、二郭の写真が・・・
主郭は少しの段差の上にある、大きな円い曲輪です。
何も知らずに写真だけ見るとただの杉林ですが┐(´д`)┌ |
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【7】主郭の横堀 上に戻る
進行方向突き当りの下には横堀が。
方角的には二郭と主郭の南側です。
主郭の下は草が無く、とてもよく見えます。 |
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【8】主郭の横堀(奥) 上に戻る
横堀があるとどこまでも辿りたくなります。
黒羽城では竹藪を潜って進みましたし。
ココでも下草が濃くなっても進みました。
主郭の南西まで進んだ所で堀は途切れました。
等高線を見ると西側は線が込んでいます。
南側と東側に備えたようです。 |
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【9】三郭基部 上に戻る
横堀をそのまま進み、三郭方向へ。
二郭に沿って道が曲がって行きます。
・・・道、あったんですね(*´∀`*;)
右側の少し高い所が三郭です。
段差はありますが、高くはありません。 |
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【10】三郭基部の堀切 上に戻る
でも、真横から見たらこうなっています。
上から堀切に見えましたが、勘は当たっていました。
といっても、規模は中くらいの小です。 |
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【11】三郭の横堀(基部) 上に戻る
三郭は細長く、その脇が道になっています。
その道端は、よく見ると土塁があります。
ということで、横堀ですね! |
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【12】三郭の横堀(奥) 上に戻る
三郭は木が伐採されていました。
ここだけです。
畑にでもするのでしょうか。
山では時々伐りっ放しをよく見ます。
無差別に伐っているので、切り拓くためでしょうか。
願わくば重機で荒されませんように。 |
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【13】三郭 上に戻る
ということで、三郭上も伐られています。
よくみると、細かな幹が密生しています。
伐られていなければ、入れなかったかもです。
伐採万歳。
でも、形は崩さないデネ^^ |
◆歴史◆
不明です
大輪氏の城だったという説があります。
ただそう書かれているだけで詳細は不明。
この辺りに多い姓なので、ご先祖様と思われます。
ググって出て来るのが稲積神社の巴御前絵馬のみ。
奉納されたのは江戸時代でした。
地名が「大輪」なので、大輪姓の武士は居たでしょう。
高舘城のすぐ隣なので、那須氏の配下でしょうか。
ひとつ気になるのは名前です。
「佐久山」という名の城が別にあります。
これは、那須氏庶流・佐久山氏の城でした。
場所は少し離れており、同時には使っていなさそうです。
佐久山氏は那須氏初代・那須資隆の次男・泰隆を祖とします。
高舘城はその那須資隆が築いたとされる城です。
そのすぐそばにあるという事は・・・
城キチの妄想は膨らむばかりなのでした♪
所在地:栃木県大田原市大輪 GPS軌跡ダウンロードページ
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