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尼崎城/兵庫県尼崎市

尼崎城は、復興天守のある城です。
訪問日は2022年8月4日です。
尼崎城【写真位置】 大きな地図を表示
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尼崎城【図14】 拡大表示

尼崎城は、復興天守のある平城です。
城跡は完全に市街地となっています。
だから天守だけ見て終わり、になりがちです。
ガッツリ市街地ですが、縄張りの痕跡は残っています。
ということで、シリーズ化した感のある平城痕跡巡りです。
歩いたコースは基本的に堀跡をなぞっています。
そういう目で見ると、縄張りが何となく見えますよね?
尼崎城【1】
【1】復興天守 上に戻る

何を置いても最初に見るのはコレです。
建てられた場所は、本来とは違います。
ですがイイんです。
どうせ地形は残っていませんから。
せっかくなので堪能させて頂きました。
駐車場は復興天守の南側にあります。
尼崎城【2】
【2】復興天守 上に戻る

上の立ち位置とは真逆の北側からです。
近いのでiPhoneの超広角で撮っています。
尼崎城【3】
【3】復興天守 上に戻る

東側から見た天守です。
白漆喰には青い空が似合います♪
尼崎城【4】
【4】復興天守 上に戻る

南東側からです。
右側の出っ張りがのっぺら坊なのが気になりますが・・・
贅沢言ったらバチ当たりますね。
尼崎城【5】
【5】石垣 上に戻る

天守周りの石垣です。
積み方とか位置とかどうなのか?です。
そもそも縄張無視した感じがするので。
石が真新しいので、造った感がまだします。
苔生すくらいになれば、多少は雰囲気出るでしょうか。
尼崎城【6】
【6】門? 上に戻る

この感じだと、櫓門がありそうな雰囲気です。
左側の石垣が薄いので、支えられるのかが?ですが。
枡形虎口ではなく、右側に櫓を置いて冠木門でしょうか。
無いなら無いで、妄想ばかりが膨らみます。
尼崎城【7】
【7】・・・ 上に戻る

もうここが何をイメージしたのかすら?です。
櫓台でもなく、虎口でもなし。
こういう形で痕跡があったのでしょうか。
ココだけなぜか角が算木積みですし。
尼崎城【8】
戸田氏鉄といえば、大垣城に銅像があったような。
大垣の前はココだったんですね。
ココは確か天下普請だった気がするのですが・・・
築城だけでなく運河まで掘りまくってたとは。
江戸幕府、エグイです。
尼崎城【9】
【9】北側の堀跡 上に戻る

さて、ここから先は禁断の領域です。
まずは北側の堀跡です。
そのまま道になっています。
風景は変わっても、地形には痕跡が残っています。
尼崎城【10】
【10】東側の堀跡 上に戻る

今度は東側です。
こちらの堀跡は、そのまま公園になっています。
なので、どこが堀だったのかわかりやすいです。
尼崎城【11】
この公園の木陰に、石垣めいたオブジェが。
近付いて見ると、説明文と見事な図まで。
誰もこんな所まで見に来ないだろうに。
だって、事前のリサーチで出て来ませんでしたからw
痕跡巡りをすると、こんな発見がよくあります。
尼崎城【12】
【12】東大手橋跡の石碑 上に戻る

今度は石碑が出て来ました。
松の丸から東三の丸への橋がココのようです。
復興天守のある城跡なので、訪ねる人は多いでしょう。
でも、説明板的なものはそういう所にはありません。
・・・天守の中に集約したのかもですが。
中に入ってないので、それはわかりません^^;
尼崎城【13】
【13】南側の外堀 上に戻る

内堀は完全に埋め尽くされましたが、外堀は残っています。
これ、埋めるの大変ですよね?
川が直角に曲がってるということで、運河のようです。
地図を見ると、自然にはこんな流路になりませんし^^;
尼崎城【14】
【14】城下町・築地町の説明板 上に戻る

そんな外堀が見れただけで満足でしたが・・・
こんな所にも説明板があります。
しかも、曲輪の名前まで入ったスゴイ奴(*^▽^*)
内容自体は南側の築地町のものですが。
それでもゴチソウ様モノです^^
尼崎城【15】
【15】西側の外堀 上に戻る

西側の外堀は普通に川です。
南側の外堀と繋がっていますけど。
この曲がり方、自然っぽく見えますが・・・
地図見ると、やっぱり本来の位置とは違うような。
江戸時代初期に築かれましたからね。
やはり先を見通せないようにする構造でしょうか。
尼崎城【16】
【16】西側の石垣 上に戻る

外堀跡を一周して戻って来ました。
出発した時はこの内側を歩いていました。
なので、厳密にはあとちょっとで一周という所です。
どうでもいいですけど┐(´д`)┌
完全破壊された痕跡から戻って来たので、造り物とは言え萌えます^^
外堀の内側に道を造り、その道沿いに石垣ってネ
時間が経って冷静に考えれば、城としてはあり得ません。
尼崎城【17】
【17】城址碑と説明板 上に戻る

今度は内堀の跡に沿って歩きました。
この城址碑は、人によっては紹介されています。
本丸の南側、現在は中学校校庭の南側にあります。
築地町の説明板に載ってる図だと、ココら辺が門だったようです。
尼崎城【18】
【18】校庭にある模型と説明板 上に戻る

もう少し東側へ進むと、これが見えます。
校庭の奥まった所なので入れません。
望遠レンズでゴチソウ様します。
このミニチュア天守、中々の出来栄えです。
こんなモノ見せつけるなんて、城キチ殺しです。
尼崎城【19】
【19】消火栓の蓋 上に戻る

さて、外堀程には痕跡がわかりづらいのが内堀跡です。
堀の形に道は通ってるので、地図では何となくわかりますが。
歩いて見る限りは、もう完全に市街地です。
でも、下を向いて歩くのも悪くありません。
だって、こんな発見もあるんですから!
・・・って、9番にも写ってますね。
今日から「うっかり★なぽ」に改名でしょうか。
尼崎城【20】
【20】石垣の石 上に戻る

最後は歴史博物館前にある石垣の石です。
長い花壇に並べて展示されています。
流石は歴史博物館です♪
ここは北側の内堀沿いの本丸跡。
もっと言えば、天守があったのがこの辺りです。
地形はペッタンコで、天守台らしき痕跡もありませんが。


◆歴史◆

1617年、戸田氏鉄により築かれました

大坂夏の陣後、戸田氏鉄が尼崎藩5万石の藩主となりました。
戸田氏は三河出身の譜代大名です。
徳川家直轄となった大坂城の西を守る城という位置づけです。
1635年、戸田氏鉄が大垣藩10万石へ移封。
青山幸成が尼崎藩主となります。
青山氏も徳川家康に近侍していた譜代大名です。
以後、青山氏が4代、桜井松平氏が7代、尼崎藩主を務めます。

1873年、廃城となりました

1871年、廃藩置県により、尼崎藩は尼崎県に。
1872年、兵庫県に編入。
1873年、尼崎城は陸軍省から大蔵省に所管換えとなり廃城が決定。
建物は取り壊され、堀は埋められました。
石垣は、尼崎港修築のため防波堤の石材に利用されました。

2019年、復興天守が一般公開されました

天守の再建話は何度かあったそうです。
しかし、先立つモノの問題が立ちはだかり消滅。
2015年11月、エディオン創業者の安保詮氏が私財12億円の寄付を発表。
「創業の地・尼崎に恩返ししたい」という趣旨だそうです。
本人は「城には全然興味が無い」と話していたそうですが。
城の建築は安保氏が行い、完成後は市が維持管理をすることに。
当初の計画では外観が往時とは全く異なっていたそうです。
本来の位置からも約300m離れ、専門家からは異論が出たとか。
位置や向きは違うものの、外観は往時に近い形で再建開始。
2019年3月29日より一般公開となりました。

尼崎城
営業時間9時~17時(入城は16時半まで)
入城料一般・学生:500円、小中高校生:250円
休城日月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月2日
駐車場1時間400円

所在地:兵庫県尼崎市南城内 GPS軌跡ダウンロードページ
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プロフィール

なぽ

Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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