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月隈城/大分県日田市

月隈城は、天領・日田の代官所の原型となった城です。
訪問日は2022年12月30日です。

月隈城【写真位置】 大きな地図を表示

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月隈城は通称で、正式には永山城、旧名が丸山城です。
日田には先に日隈城があり、対の存在と認識されたのでしょうか。
日隈城と月隈城は、それぞれが日田を支配する拠点でした。
この2つの城は、1601年~1639年まで併存していました。
両者が統合され天領となり、1639年に廃城となっています。
月隈城跡は現在、学校と公園になっています。
麓は市街地となりましたが、山上には石垣等の遺構が残っています。

城内にある説明板を表示 
月隈城【1】
【1】駐車場 上に戻る

割と大きな公園なので、駐車場があります。
城跡の東側で、堀を埋め立てた場所です。
普段開いてるのは午前9時~午後7時まで。
しかし12月28日~1月9日はずっと開放されています。
朝駆けでもよかった、というのは来てから分かった事。
日の出の遅い年末なので、大差無いですが。
月隈城【2】
【2】堀跡にある公園 上に戻る

駐車場の延長線上は、遊具のある公園です。
駐車場で使い切るには広すぎる堀跡だったんですね。
月隈城【3】
【3】水堀 上に戻る

南側は水堀が残っています。
幅が広いし深さは・・・たぶん!
隙間なく積まれた石垣が侵入者を阻みます。
月隈城【4】
【4】石橋 上に戻る

水堀の中央に、城内へ通じる石橋があります。
見た感じは往時のものが残されているようです。
手前に出っ張ってるのは枡形にするためでしょうか。
水堀がかなり狭いので、敵はここに押し寄せますね。
月隈城【5】
【5】南西端付近 上に戻る

水堀の南西端付近には、石段があります。
この石段も往時のものでしょうか?
脇の石垣だけ積み方が少し違います。
手前側の石垣が城らしくない気がします。
月隈城【6】
【6】西側の堀跡 上に戻る

西側の堀は埋め立てられて道になっています。
とは行っても、左側より道の方が高いようです。
道は犬走で、左側が堀だった?のでしょうか。
月隈城【7】
【7】南西端の石垣 上に戻る

見た感じ、それなりに年代を経た石垣です。
所々斜めに積んだ所もありますが・・・
往時のものですよね?
近代的な斜めの積み方の場合、綺麗に揃えてます。
やっぱり往時からの本物のようです。
月隈城【8】
【8】月隈神社の鳥居 上に戻る

真ん中にある石橋を渡ると鳥居があります。
左側が学校で、右側が公園、その真ん中が参道です。
何だかここを境目に分割された感じがします。
月隈城【9】
【9】参道 上に戻る

神社の参道ですが、直線ではありません。
直線的ではありますが。
これは、古代の墓穴に配慮したのでしょうか。
この写真でもいくつか見えています。
月隈城【10】
【10】墓穴と帰安碑 上に戻る

月隈神社前の岩壁には、沢山の墓穴があります。
1818年、代官・塩谷正義が城跡に神社を建立。
その整備中に横穴から、古い人骨と土器が出ました。
塩谷正義はこれらを山の下に改葬。
横穴付近に石碑を建てて弔いました。
碑文は咸宜園塾主・広瀬淡窓によるものです。
月隈城【11】
【11】曲輪 上に戻る

墓穴の前の道を左へ進んだ所です。
平らなのは、神社のせいではなさそうです。
道はココでヘアピンカーブとなります。
月隈城【13】
【13】月隈神社 上に戻る

下の曲輪から登った所に月隈神社があります。
麓の幟は水色だったのですが・・・
社殿の周りは紅い幟で囲まれています。
紅鳥居の列はありませんが、お稲荷様を祀っています。
商売繁盛の神様なので、城主様とは関係なさそうです。
月隈城【12】
【12】主郭の石垣 上に戻る

神社があるのは二郭で、奥に立派な石垣があります。
この石垣の上が主郭です。
まるい川原石メインの石垣はとても珍しいです。
それでも角の算木積みが豊織系らしいです。
遠江のあのお城の石垣は、角もまるい石なので。
月隈城【14】
【14】大手虎口 上に戻る

石垣の手前からはただの坂道に見えました。
しかし、足を踏み入れるとバッチリな虎口でした。
思わずカメラを構えますヾ(*´∀`*)ノ
月隈城【15】
【15】大手虎口 上に戻る

そして虎口なので、振り返り様にもう1枚!
直角なのに枡形でないのが渋いデス^^
月隈城【16】
【16】主郭 上に戻る

虎口を上がった石垣の上です。
とても広いです♪
主郭は細長く、下からは幅がわからず。
それで意表を衝かれた感じです。
月隈城【17】
【17】伝天守台 上に戻る

そして、一番奥が周りより高くなっています。
ここが天守台と伝わる場所です。
1601年築城なので、普通は建てた時期です。
と言っても、築城者が代官だった説も。
代官の城に天守を建てるか?という疑問もあります。
月隈城【18】
【18】伝天守台の石垣 上に戻る

ここの石垣もまるい石です。
隙間に小さな石を詰めてるのがヾ(*´∀`*)ノです。
でも野面積みが珍しい時期のような。
麓の堀とは石・積み方ともに違います。
1616年に来た城主様が改修したのでしょうか。
その辺がどうも?です。
月隈城【19】
【19】主郭の端から見たところ 上に戻る

主郭は細長く、虎口は手前寄りにあります。
端から端まで見ると、こんな感じになります。
下から形が分かりにくい、というのは防御的に大事なのかも。
月隈城【20】
【20】石垣からの眺め 上に戻る

最後に、虎口脇の石垣上からの眺めです。
日田の街並を一望することが出来ます。
殿様気分を味わうがいいです♪


◆歴史◆

1601年、小川光氏により築かれました

小川光氏は、小川祐忠の子です。
父と兄は、関ヶ原の戦で西軍に属しました。
小早川秀秋と同時期に東軍に寝返りましたが・・・
石田三成と親しかったらしく、改易されています。
次男の小川祐忠は、一柳直盛のとりなしで領地を得ました。
一柳直盛は、父の正室の弟に当たるそうです。
叔父と書かれていないのが?ですが。
日田は西軍に属した毛利高政が支配していました。
毛利高政は佐伯に移され、日田郡の蔵入地の代官となっています。
その日田に小川光氏も配属されました。
領主なのか代官なのかは、今でもわかっていません。
毛利氏は日隈城を拠点とし続けました。
そのため、小川光氏は古城を改修し月隈城としました。
築城には3年の歳月を要し、その間は別の城を拠点としました。
それが星隈城だったのか、岳林寺の裏山だったのか諸説あります。
小川光氏は城を丸山城と名付けました。
「月隈城」は通称です。

1616年、石川忠総が城主となります

1610年、小川光氏が没し無嗣断絶となりました。
普通ならそのまま別の家にとって代わられますが・・・
しばらくは一族の小川喜助と小川又右衛門が管理しました。
両名と小川光氏の続柄は不明ですが、父の従兄弟と伝わります。

その後、石川忠総が城主となりました。
石川忠総は大久保忠隣の次男です。
大久保忠隣は1614年に改易され、石川忠総は連座。
駿府での蟄居を命じられていました。
しかし、既に他家(石川家)を継いでいたことから赦免。
大坂の陣で功を立てたため、1万石加増されて入封しました。
城主となった石川忠総は、城を永山城と改名します。
城下町を花月川対岸の豆田町に改めたのも石川忠総です。

1639年、廃城となりました

1633年、石川忠総が下総佐倉へ移封となりました。
日田は中津藩の預かりとなります。
1639年、日田は天領となり、代官が派遣されました。
着任したのは小川藤左衛門と小川九左衛門の2名です。
彼らはそれそれ小川喜助と小川又右衛門の子です。
永山城は廃され、麓に日田陣屋が築かれました。
この時に日隈城も廃され、日田陣屋に統合されています。
1665年、日田騒動(農民一揆)により小川氏は家禄没収。
日田藩領は肥後藩預かりとなります。
1682年から4年間、松平直矩が藩主となった時期がありました。
しかし、再び天領となりそのまま明治時代を迎えています。


所在地:日田市丸山2丁目 GPS軌跡ダウンロードページ
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プロフィール

なぽ

Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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