2023/01/09
堀越城/福岡県北九州市
堀越城は、長野城の西隣にあった山城です。
訪問日は2023年1月1日です。
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登山口は、長野緑地の西駐車場です。
無料ですが、8時~20時の間だけ利用可能です。
夜は無いと思いますが、朝駆けは出来ません。
登山道はよく整備されています。
城山までは東西2つのルートがあります。
私のおススメは時計回りです。
現地では笠岩から先に回ると覚えておいて下さい。
剣立山側は傾斜がキツイので、登るのが大変です。
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【1】説明板 上に戻る
長野緑地には3つの駐車場があります。
堀越城へ行くには、西側の駐車場を利用します。
無料ですが、朝8時にならないと開きません。
当日は入口から通路に登山者グループが数台停めていました。
お疲れ様と言っていたので、下りて来た所のようです。
山で初日の出でも見て来たのでしょうか。
松山城もそんな感じなので、駐車場は意外と混んでます。
堀越城の登城口ではありますが・・・
真ん中に描かれているのは、長野城 の縄張図です。 |
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【2】堀越城はこのイラストだけ 上に戻る
堀越城はと言えば、イラストの端にありました。
ただ、位置が剣立山っぽいのですが・・・
何となくイメージは掴めるので良しとします(`^´) |
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【3】分岐 上に戻る
高速道路を潜り山道へ。
割とすぐに道が分岐します。
案内は左が笠岩、右が剣立山です。
どちらからも堀越城には行けますが・・・
登りは、傾斜の緩い笠岩側がおススメです。 |
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【4】下から見る笠岩 上に戻る
登山道を登っていると、こんな場所に出ます。
いい撮影ポイントですね!
興味無かったので事前には見ていませんでした。
ただ岩があるだけでも面白いですが、形が独特です。
でもこれ、笠ですかねぇ?
私は烏帽子の方が合ってるような気がします。 |
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【5】登山道から見た笠岩 上に戻る
笠岩まで来たなら山頂も近いハズ!
そう考えると俄然元気が出て来ます。
笠岩の横まで一気に登りました。
一般ピープルからはこんな角度ですが・・・ |
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【6】空から見た笠岩 上に戻る
お天気良いし木々も無いので2023年の初フライト!
城山をバックに撮ったつもりでした。
正解は、右のもっと高い山が城山です。
城キチあるある?で、行くまでどの山か?だったりします。 |
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【7】堀越城の案内 上に戻る
ここまでの案内は笠岩しかありませんでした。
その笠岩を過ぎると、堀越城の案内に変わります。
えー、あと30分!なんて思いますが、そんなにかかりません。 |
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【城域】 上に戻る
笠岩を過ぎると、いよいよ城域に入ります。
山頂を中心に北西・北東・南東の尾根に遺構があります。
笠岩は南東尾根、剣立山は北東尾根にあります。 |
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【8】南東尾根の堀切 上に戻る
笠岩を過ぎると、傾斜が緩くなります。
貫山への山道と分岐すると、いよいよ城山の尾根です。
鞍部から尾根の登りに差し掛かろうとすると土の壁が。
その御前に、大きな堀切様がいらっしゃいました(*´∀`*) |
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【9】南東尾根の堀切 上に戻る
上からだと相当深く見えましたが・・・
堀底の端から撮ると、そんなでもないように写ります。
もう、恥ずかしがらなくてもイイのに。 |
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【10】南東尾根の段曲輪 上に戻る
堀切から先は城山山頂から伸びる尾根。
その表面は、大きな階段のように段があります。
堀切であたふたする敵を、一斉射撃でお出迎え!
なんて事が出来ると思います。 |
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【11】主郭 上に戻る
山道はすんなり平坦面に入ります
虎口っぽい構造はありませんでした。
ここが堀越城の主郭です。
山頂部がとても広く平らにされています。
外周には土塁はありません。
構造としては古い部類のようです。 |
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【12】城址プレート 上に戻る
主郭のやや北寄りにこれがあります。
こういうの、あるととっても嬉しいデス!
私もこういうの置いて来ようかなんて思うこともあります。
でも、場所間違えてたらハズイですよね(;'∀') |
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【13】北西尾根へ 上に戻る
主郭に着いたので、今度は北西尾根へ。
行き帰りに通らないので、わざわざ見に行きます。
登山道ではありませんが、歩いた跡があります。
下る道がある訳でも別の山がある訳でもなし。
山キチさん達には、全く用の無い方向です。
城キチがかなりここを訪れているようですネ! |
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【14】北西尾根の段曲輪 上に戻る
こちらの尾根も、段々に曲輪が連なります。
その1つ1つが、南東尾根のものより広いです。
傾斜が緩いせいでしょうか。 |
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【15】北西尾根の堀切 上に戻る
その先端部に幅の広い堀切があります。
真ん中がちょっと盛り上がっているような気が。
元々は二重の堀切だったのかもしれません。 |
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【16】北東尾根の段曲輪 上に戻る
さて、見る所は見たので山を下ります。
笠岩から登って来たので、下りは剣立山へ。
そっちの案内に従って山道を下ります。
こちらの尾根にも、段曲輪が連なっています。
1段につき1枚撮って段数を数えよう!と思っていましたが・・・
振り返って撮ったら、ここから下の段を忘れました(・_・;) |
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【17】剣立山 上に戻る
そうこうする内に、視界が開け小さなピークが。
尾根のピークなら眺めがイイよね!という場所です。
ここには何も標示が無かったのですが、剣立山です。
下に沢山案内出てたので、何かあると思っていました。
城山側はこんなですが、ピークは視界が開けています。 |
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【18】剣立山からの眺め 上に戻る
ほら、こんな感じに!
ちゃんとベンチまであります。
ここを剣立山だと思わなかった自分が、ちょっと不思議です。 |
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【19】空から見た城山 上に戻る
さて、見晴らしが良いのは北側だけ。
城山を振り返ると、木々が邪魔でよく見えません。
ならば私には翼がある!ということになります。
普通なら剣立山とツーショットで撮るのですが・・・
まだ先だと思っていた私に、そんな発想は生まれませんでした。 |
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【20】北西麓の尾根 上に戻る
堀越城の城域は、剣立山の50メートル下の曲輪群で終わりです。
その曲輪群は残念ながら気付かずに通り過ぎてしまいました。
山道は、城跡だと思えばそれっぽい場所がいくらでもありますから^^;
GPS見てあ~あ、通り過ぎたっぽいと気付きました。
あとは下るだけ!と思っていましたが・・・
途中で、どうにも引っ掛かる場所がありました。
下って来た尾根の付け根が窪み、この先に細長い尾根。
もしかして?と思い、立ち寄りました。 |
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【21】段差 上に戻る
尾根先端は平坦で、しかも段差まであります。
これって曲輪じゃね?というのが私の感想です。 |
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【22】土塁っぽい土盛り 上に戻る
しかも、山道側にはこんな土盛りまであります。
この下は急斜面をジグザグに登って来る山道です。
敵を迎え撃ったり、麓を見張るには丁度良さげな場所です。 |
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【23】北西尾根付け根の下 上に戻る
先程書いた通り、尾根の付け根は急斜面です。
たぶん、登山道全体で一番険しい場所かもしれません。
ここで上から一斉射撃されたらイチコロです。 |
◆歴史◆
詳細不詳です
長野城から至近距離のため、長野氏の城と考えられます。
山中で直接行き来出来る道もあるくらいですので。
史料上では大城、小城、鷲ヶ城と記されています。
ただし、鷲ヶ城は北隣りの丸ヶ口城の可能性も指摘されています。
大城は主郭、小城は北西尾根の細長い曲輪を指すと考えられています。
鷲ヶ城が堀越城だった場合、高橋治勝の居城という事になります。
戦国時代の長野氏は、大友家・毛利家双方から攻められ離散。
1578年に大友軍が耳川で大敗した後に復活しています。
長野氏は秋月種実の弟が長野助盛を名乗っています。
大友家に反旗を翻した高橋鑑種も秋月氏から養子を迎えました。
そのため城主は、長野姓・高橋姓を名乗る秋月家出身者と思われます。
所在地:福岡県北九州市小倉南区堀越 GPS軌跡ダウンロードページ
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