fc2ブログ

虎ヶ岡城/埼玉県美里町

虎ヶ岡城は、稜線上に築かれた山城です。
訪問日は2021年1月1日です。

虎ヶ岡城【1】
①円良田特産センター

山城へ行くときはいつも、どこに車やバイクを停めるか悩みます。
でも、ここなら大丈夫です。
流石に元日は開いてませんでしたが、イイ物手に入りそうです^^
この辺の地名は円良田で、お城の別名も円良田城と呼ばれていました。

虎ヶ岡城【2】
②案内

虎ヶ岡城へは、特産センターから道の左側を北へ進みます。
交差点にこの案内がある所で左の脇道へ入ります。

【位置・再】虎ヶ岡城(全体)

虎ヶ岡城【3】
③登山口

住宅街を抜けてしばらく進むと、白いガードレールの橋があります。
路肩が広い所があるので、ここいらに車を停めても良さそうです。
ここからは、正面から左斜めに上がる遊歩道へ入ります。

虎ヶ岡城【4】
④築坂峠

遊歩道は傾斜が緩く、楽々と峠まで辿り着きました。
楽勝♪楽勝♪なんて、この時までは思ってましたが・・・

虎ヶ岡城【5】
⑤南側の階段

峠から先は徐々に傾斜がキツクなり、ついに苦手なアイツが現れます。
段数数えてたのですが、145まで数えた所で吹っ飛びましたw
こんなキツイ斜面を上がる道は、往時からあったのかが気になります。

【位置・再】虎ヶ岡城(城内)

虎ヶ岡城【6】
⑥南側の腰曲輪

階段を登り切った所が、南側の腰曲輪です。
特に虎口なども無く、いきなり平坦面に出ます。
他の部分の構造からして、やはり往時は無かった道だと思います。

虎ヶ岡城【7】
⑦主郭

一段上がると四阿があり、ここが城内で一番高い所です。
周囲の展望も良く、睨みを効かせるのにはとても良い場所です。

虎ヶ岡城【8】
⑧東側の腰曲輪

東側を見ると、一段下に広い曲輪があります。
こちら側にも特産センターへと通じる道があり、大手はこちらでした。

虎ヶ岡城【9】
⑨東側1つめの堀切

大きめの腰曲輪の端からは、深い堀切様が見えましたラブラブ
キッチリざっくり掘られた、まじめな感じの堀切様です。

虎ヶ岡城【10】
⑨東側1つめの堀切

振り返って見たら、堀切と曲輪の段差が圧縮されて凄い高さに!
間がすっ飛ぶと、とても迫力あります恋の矢恋の矢恋の矢

虎ヶ岡城【11】
⑨東側2つめの曲輪

堀切の先は細長い尾根ですが、ちゃんと平らに馴らされてます。

虎ヶ岡城【12】
⑩東側2つめの堀切

端っこにある堀切です。
斜めなのと凹んでるのとで、慌てて通ると落っこちそうです。
ここに柵を置いて迎え撃つと、守備側がとても有利ですね。

虎ヶ岡城【13】
⑩東側2つめの堀切

先程のような光景を思い描いて振り返ってみました。
主郭から距離がありすぎて、堀切の段差しか見えず・・・
これはこれで大好きですラブラブ


⑩→⑪まで歩いた動画(テキストを追加しました 2021/11/24)

凸形のお城を、真ん中からスタートしてしまいました。
片方の端まで行くと、次に繋げるのがちょっと不自然・・・
ということで、繋いじゃいます。
反対側の端まで歩いた時に撮りました。
視点が頭の高さなので、実際に歩いた気分になれる!と思いますあせる

虎ヶ岡城【14】
⑪西側の道

ワープして、反対側の端っこから城外を見た所です。
西側が搦手だったと考えられています。
ただ、こちら側にもしっかりした道があります。
後北条流の、道をお城に取り込んだ構造でしょうか。

虎ヶ岡城【15】
⑪西側の道

西の端っこからお城側を見た所です。
道が少し低くなっていて、コースが限定された感じがします。
凹んでいるのは、ハイキングで歩く人が絶えないからかもですが。

虎ヶ岡城【16】
⑪西側の段差

西側の坂道を上がると、まずは小さな段差があります。
横展開しているので、ここに弓持った兵士が並んだかもしれません。

虎ヶ岡城【17】
⑪西側の虎口?

小さな段差の上で、凹んだ道がグネッと曲がっています。
傾斜的にはまっすぐでも上がれそうなので、虎口かもしれません。

虎ヶ岡城【18】
⑫西側の1つめの曲輪

虎口っぽい所を上がると、かなり広い平坦面になります。
雰囲気的には倉庫っぽい感じがしなくもないかな?と思います。

虎ヶ岡城【19】
⑬西側の1つめの堀切

大きな曲輪の主郭側に、派手に凹んだ堀切があります。
凹凸が激しいので、主郭までの間がデコボコに見えますラブラブ

虎ヶ岡城【20】
⑬西側の1つめの堀切

やっぱり、横顔がお美しいですラブラブ

虎ヶ岡城【21】
⑬西側の1つめの堀切

主郭側から見ると、かなりザックリ逝ってます。
上から槍の雨あられが降ってきそうな地形です。

虎ヶ岡城【22】
⑭西側の2つめの曲輪

堀切から見た主郭側です。
削平が甘いのには、どういう意図があるのか興味があります。

虎ヶ岡城【23】
⑮西側の2つめの堀切

主郭西側の真下にある堀切です。
こんなに堀切が沢山あるとは思っていませんでした。

虎ヶ岡城【24】
⑯西側の堀切から南側の腰曲輪へ

堀切からは、右側に平坦面が続いています。
動画では主郭からまっすぐ下りてしまいましたが・・・
正しいルートは、主郭→南側の腰曲輪→西側の堀切ですね。

虎ヶ岡城【25】
⑥南側の腰曲輪から見た主郭

最初に上がって来た腰曲輪に戻ってきました。
変則的ではありますが、これで城内を一周しました。
思いがけずお腹いっぱいの、とても良い山城でした^^


◆歴史◆

鉢形城の支城でした。

築城時期は不明です。
鉢形城への食糧供給が主目的だったと考えられています。
そのため、鉢形城のある東が大手、西が搦手だったとされます。
地理的には、この辺りの大族・藤田氏の勢力圏内です。
また、すぐ東には猪俣城がありました。
そのため、藤田氏または猪俣氏により築かれたと考えられています。

1590年、豊臣軍に攻められました。

小田原征伐の際、後北条氏は兵力を小田原に集中させました。
そのため、各地の城は軒並み捨て置かれたのですが・・・
そんな中、この城には守備兵が置かれていました。
城を守ったのは、矢那瀬大学を中心とする100名程でした。
鉢形城が落城するまでの20日間、真田昌幸の攻撃に耐えたと伝わります。
戦後、矢那瀬大学は麓で帰農し、姓を野原に改めています。


所在地:埼玉県児玉郡美里町円良田 GPSログダウンロードページ

埼玉県の城跡/なぽのホームページを表示

コメント

無題

動画も見させていただきました。何か行った気になり楽しかったです。撮影は大変ですね。展望もよく、暑くなく、冬の城探検は格別ですね。堀切もすごいですね。

Re:無題

>青空さんさん
動画は始めたばかりで、後から見返すと「ああすれば良かった、こうすれば良かった」と反省ばかりです。蜂、蛇、蜘蛛、蛭、ダニ、毛虫の心配が要らない季節だからこその山城散策ですが、あまり出歩くのも・・・なご時世、早く終息して欲しいもんですね。
非公開コメント

プロフィール

なぽ

Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

ホームページ紹介

なぽの城跡巡り・トップページ
これまで私が訪ねた城跡を紹介しています。ブログで紹介したお城もすべてココから見に行けるようになっています。是非遊びに来て下さい!

北海道・東北地方
関東地方
中部地方
近畿地方
中国地方
四国地方
九州地方・沖縄

プライバシーポリシー
本サイトについて
お問い合わせフォーム



検索フォーム

QRコード

QR