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白巣城/兵庫県洲本市

白巣城は、安宅八家衆の城の一つに数えられる山城です。
訪問日は2018年8月9日です。

白巣城【1】

白巣城へは、かなり長い距離林道を走ります。
その入口の県道沿いにある三野畑公会堂に、道案内が出ています。

白巣城【2】
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その案内図です。
せっかくなので、世に広めます。
モノは言い様です(`・ω・´)

白巣城【3】

案内図の中で、公会堂から城跡の中間地点に描かれているゲートです。
獣避けなので、開けて通ることが出来ます。
開けたら閉めましょうね♪

白巣城【4】

舗装された林道が、城跡の真下まで続いています。
駐車場はとても広く、思い思いの場所に停めることが出来ます。

白巣城【説明板】
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駐車場にある説明板です。
説明文と測量図だけでなく、わかりやすい見取図まで載っています。
本当に至れり尽くせりです合格

白巣城【5】
①近道の階段

駐車場のすぐ上には、梯子みたいな階段があります。
これを上がればすぐですが、私は天邪鬼なので左へ進みました。

白巣城【6】

道はすぐに未舗装に変わり、案内が現れました。
端から端まで見るので、まずは東ノ丸を目指します。

白巣城【7】
②米倉

こちらには米倉という曲輪がありました。
城内の一番下に貯めておくなんて不用心な気がしますが・・・
名前がそうなだけで、お米がここにあったかどうかは?です。

白巣城【8】
③東ノ丸の堀切

米倉のすぐ脇には、壮大な光景が広がっています。
東ノ丸脇にある大きな堀切です。

白巣城【9】
③東ノ丸の堀切

上から見ると「あ、つながってた」という感じがします。

白巣城【10】
④東ノ丸

東ノ丸です。
中央には大きな石がいくつか固めて置かれています。
陽時計には見えませんが、何でしょう?

白巣城【11】
⑤階段の真上にある堀切

東ノ丸を見たので、今度は本丸方向へ!
米倉の前を通り過ぎると、今度は標柱付きの堀切が現れます。

白巣城【12】
⑤階段の真上にある堀切

先程のものより鋭く、高さもあります。
駐車場脇の梯子階段上るといきなり現れる位置にあります。
いきなりこんなのが目の前に現れたら、失神して階段落ちそうですラブラブ

白巣城【13】
⑥本丸下の堀切?

さらに本丸方向へ進むと、今度は浅い堀切っぽい所があります。
ここは道が分岐していて、この奥に馬つなぎ場がある案内があります。

白巣城【14】
⑦馬つなぎ場

大した距離でもないので、ちょっとだけ寄り道です。
尾根で隠れていましたが、土塁に囲まれた空間が現れます。
昔のお馬さん、ご苦労様ですあせる

白巣城【15】

元の道に戻り進むと、正面に左右の案内が現れました。
文字、見えます、か?
左が本丸で、右が西ノ丸です。
本丸は最後なので、先に西ノ丸へ!

白巣城【16】
⑧西ノ丸虎口

右へ進むと、真正面を木々が塞いでいます。
どうやら西ノ丸の虎口のようです。
木があるので?ですが、おそらく土塁があると思われます。

白巣城【17】
⑧西ノ丸

西ノ丸は、少し奥まった所にあります。
草が綺麗に刈られていて、とても気持ちがイイです合格

白巣城【18】
⑧城址碑

白巣城の城址碑は、ココ西ノ丸にあります。
まっすぐ本丸行ってオシマイだと、お目に掛かれません。
足元の葉っぱも含めて、ココのも個性派君ですラブラブ

白巣城【19】

先程の分岐に戻り、今度は本丸へ。
この急斜面の上が本丸のようです。

白巣城【20】
⑨本丸

本丸デス!
ちょっと斜めですね・・・

【位置・再】白巣城

白巣城で歩き回ったルートです。
私は堀切の底を往復しますが、その軌跡もバッチリです^^


◆歴史◆

安宅九郎左衛門冬秀の城でした。

安宅八家衆の一家である安宅冬秀の城だったと伝わります。
「冬」の字が付きますが、三好家から来た安宅冬康との関係が?です。
元々淡路島に居た安宅氏が、主君から一字与えられたものと思われます。

大まかな流れ

安宅冬康は兄・三好長慶に従い、水軍を率いて活躍しました。
しかし1564年、その兄の居城に呼び出され自害させられます。
その後の安宅家は嫡男・安宅信康が淡路水軍を継ぎます。
安宅信康は毛利水軍・本願寺と協力し、織田信長に対抗。
しかし、1572年に降伏後は織田信長に従います。

1578年に安宅信康が病没すると、弟の安宅清康が継ぎました。
ここまで当たり前に兄弟の名前を書いていますが・・・
一次資料には実名は無く、神太郎、神五郎が継いだとあるそうです。
世間一般に通りがいいのでそのまま続けます。
安宅清康は織田信長と手を切り、毛利輝元に従いました。
そのため織田信長は1581年、羽柴秀吉に淡路攻めを命じました。

1581年、落城し廃城となりました。

羽柴軍が淡路島に攻め込みました。
淡路島の安宅八家衆は抵抗しますが、本拠とされる由良古城が落城。
淡路島最大の要塞・炬口城も落城。
洲本城に籠った安宅清康は降伏しました。
白巣城の安宅冬秀は抵抗を続けます。
この時、敵兵が登れないよう斜面に竹の葉を敷き詰めたと伝わります。
羽柴軍は白巣城を火攻めにし、安宅冬秀は城内で自害しました。


所在地:兵庫県洲本市五色町鮎原三野畑 GPSログダウンロードページ

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コメント

無題

以前、この城を狙っていたのですが…場所が判らず、断念しました。

数年前に淡路島の春祭りを見に行った際の道中で、何となくここだろうという場所は発見したので、リベンジしてみたいと思っています。

Re:無題

>syunpatsuryoku1号さん
ポイントは三野畑公会堂から左折→右折→左折が近い事ですね。確かそこからは道なりで行けたと思います。
炬ノ口城が台風被害のため立入禁止で悔しい思いをしたので、私も淡路島に要リベンジです^_^;
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プロフィール

なぽ

Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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