2019/05/25
八谷館/宮城県大和町
八谷館は東北自動車道沿いにあり、公園として整備されています。訪問日は2017年8月5日です。

町道が高速道路をくぐってすぐの所に、八谷館の駐車場があります。
東北自動車道を建設する際に発掘調査され、公園として整備されました。

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上の写真で駐車場の外側に写っている「公園の」案内図です。
書き込まれている文字は公園用語ばかりですが・・・
何となく縄張りが感じ取れるものではあります


駐車場脇から、城内へと続く道があります。
真っすぐな上り坂なので、公園として整備した時に付けられたようです。

この坂道を上がると、すぐ隣の東北自動車道が見えます。

上り坂を上がった所の一番端っこです。
木っぽい柵が、雰囲気を壊さずイイですね


端の曲輪は段差があり、すぐ隣に四阿のある曲輪があります。

四阿のあるココが主郭っぽいです。

すぐ先はこのように、かなり低くなっています。
若干窪みがあるので、堀切だったのかもしれません。

その先の曲輪です。
草は芝生がメインのようです


その先に、今度はかなり大規模な堀切があります


その先に、また曲輪があります。

曲輪の脇からは下る道が付けられています。
右側に堀切、右奥に曲輪、正面奥に道がさらに続いています。
今までと比べてちょっと複雑な構造になっています。
おそらく、城としてはこちら側が大手口だったのだと思われます。

右側の堀切です。

正面奥の道です。
掘りこまれて曲がった道で、虎口のようにも見えます。

右奥に見えた曲輪です。
ここには公園お約束の遊具が設置されています。

先ほどの道を、曲輪上から撮りました。
両側から見下ろす配置のこの道、戦国時代っぽさを感じさせます

◆歴史◆
八谷氏が居住していたと伝わります。
駐車場の標柱に「八谷冠者または八谷越前守が居住した」と書かれています。
八谷氏については史料が乏しく、サッパリわからず。
『仙台領内古城書立之覚』では
・八谷冠者永禄年中迄居住と申傳候
・八谷越前守と申者天正年中迄居住共申傳候
とあるので、永禄から天正(1558~93年の間)にあった城のようです。
地理的には、黒川氏が本拠とした御所館のすぐ南にあります。
その距離は500メートル程で、独立した城というより出城っぽい感じです。
『黒川郡誌』などでは、八谷氏は黒川氏の一族だと推測されています。
所在地:宮城県黒川郡大和町落合蒜袋新田(八谷館緑地公園)
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