2013/08/03
池上氏館/東京都大田区
池上氏館は今は本門寺となっている場所にあったと考えられています。この本門寺、やたら規模が大きいのですが・・・
日蓮上人が亡くなった場所なのですね。

本門寺は台地の上に築かれています。お寺の建物もデカイのですが、その周りの墓地も相当な広さです。規模の大きさだけなら総本山より大きいかもしれません。行ったことないですが(爆)

現地にあった案内図です。建物の配置を見ても、軍事的拠点といった感じはしません。まぁ、800年以上前の鎌倉時代には既に寄進されお寺になってますからね・・・w
◆歴史◆
池上氏は藤原忠方の子孫を称していたそうですが、詳細は不明です。藤原忠方は940年、平将門の乱の際に鎮守副将軍として関東に派遣されました。乱が収束した後も関東に残り、池上姓を名乗ったとされています。
池上氏の出自は不明なのですが・・・あれだけ広大な土地を寄進する位です。有力な土豪だったに違いありません。
池上宗仲は幕府の作事奉行を務めていたことが『八幡宮造営事』に記されているそうです。今風に言うと国土交通省の大臣です。
1256年頃、池上氏ではじめに帰依したのが宗仲でした。宗仲の父である池上康光は他宗の熱心な信者であったため、2度も勘当されたそうです。ですが、その後康光も日蓮宗に帰依しました。
そして1282年、日蓮は病気療養のため常陸に向かう途中、池上氏の館に立ち寄ります。そこで病が重くなり、10月13日に入滅しました。池上氏は日蓮の弟子・日澄に館を寄進し、本門寺が建立されました。
所在地:東京都大田区池上1丁目(本門寺)
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