2013/06/30
中野長者屋敷/東京都中野区
中野長者屋敷は成願寺の場所にありました。山手通りを走っていると、巨大なすだれで囲まれたような所があります。
竹を縦にビッシリ並べて壁にしているのですが・・・ここが成願寺です。

▲成願寺
敷居が高そうに見えますが、誰でも入れます。駐車場はありませんが

遺構は何もありませんが、中野区教育委員会の設置した説明板があります。そこに書かれていたのは・・・ここが蓮池鍋島家の墓所だという事でした。ちったぁ中野長者にも触れてほしいもんですw
◆歴史◆
中野長者とは鈴木九郎のことで、南北朝時代の人です。元は紀伊の武士で南朝方として戦っていましたが、戦いに嫌気が差し移り住んだそうです。そして、荒地だった中野を開墾したり、馬を売るなどして莫大な財を築きました。そういう意味では、ここには武士の軍事的な要素は無いですね

鈴木氏は紀伊では熊野三社の祭祀を務めていたため、西新宿に若一王子宮を祠りました。次第に財力がついたため、1403年には熊野三山の十二所権現すべてを祠ったそうです。これが現在の十二社熊野神社です。
しかし、1438年に愛娘・小笹が18歳の若さで他界。世をはかなんだ九郎は仏門に入りました。この時に自らの屋敷をお寺にしたそうです。
その2年後、九郎も65歳でこの世を去りました。お墓は成願寺にあるそうです。
所在地:東京都中野区本町2丁目(成願寺)
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