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小牧山城/愛知県小牧市

小牧山城は、織田信長が初めて築いたお城です。

昨年4月に続日本100名城に選出されました。

訪問日は2018年9月16日です。



【1】小牧山城



ここも11年ぶりに訪ねました。

前回は天守目当てでしたが、木々に覆われ上手く撮れず。

そのリベンジとスタンプ目当てでした。

前日が雨だったため、バイクではなくレンタカーで移動。

車は城跡の北東にある「北駐車場」に停めました。

そこから城内への入口がココです。



【案内図】小牧山城

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上の写真の中に写っている案内図です。

せっかくなのでイタダキますw



【2】小牧山城



さて、入口から入ってすぐに異変に気付きました。

外側って、城キチの目には土塁にしか見えません。

こんな情報、無かったゾ!

うれしい誤算に喜びつつ、横堀で囲まれているんだと思いました。



【3】小牧山城

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しかし、その思い込みもすぐに打ち破られました。

入口から入ってすぐの所に、目立つ説明板がありました。

そこには「帯曲輪」と書かれていました。

山城の外周を帯曲輪で囲むなんて、スケール大きいです!



【4】小牧山城



土塁で囲まれているなら、どこかにあるはず!

そう思って探したのが虎口でした。

案内図をよく見たらありました。

搦手口の虎口です。

外周の土塁を食い違いにしたものでした。



【5】小牧山城



そこから山上へ向かう遊歩道を登りました。

当初の思惑は、半周回って大手道から登るつもりでしたが・・・

予定は変更されるためにあるんですグッド!



【6】小牧山城



ここでもやはりスタスタ歩き、何人も追い越しました。

やっぱり山城ばかり行ってると、自然と脚力ついちゃうんですね。

生まれついてのせっかちな性分も加わり、近道に食いつきます。



【7】小牧山城

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すると、遊歩道脇に虎口の説明板がありました。

曲輪でもないのになんで?と思いましたが・・・

さっきの帯曲輪の事もあるので、織田信長をナメてはいけませんw



【8】小牧山城



説明板のすぐ脇には、こんな感じで虎口クンが構えていました。

ちょっと反対側でも見るか!と入って行くと・・・



【9】小牧山城



結構長く続いていましたあせる

若鶏の城キチ的には、虎口というより堀底道といった感じです。

どこまで続くのか気になったので、ズンズン進みました。



【10】小牧山城



数十メートル進むと、下っていた道が登り道に変わりました。

ただ、道の真ん中に倒木が積まれていて進めず。

このまま進んでもキリが無さそうな感じがしたので、戻ることにしました。

人知れない未開拓の城跡なら、そのまま突き進むんですけどねw



【11】小牧山城



また落ち葉の積もる堀底道を登ろうとした時、目の前にこれが見えました。

やっぱり歩きやすい方がいいや!

ということで、若鶏はそちらへ。

若鶏といっても、ひよこから羽毛が生え変わったばかりですけどw



【12】小牧山城



私が移った道は大手道の上の方で、さっきの道に合流。

そのまま登り、木々の間から天守が見えて来ました。

ゴールはもう目の前!



【13】小牧山城



しかし、目の前にはゴールを阻む誘惑がちらほら。

道端には「石垣の裏込石」がたくさん積まれていました。

表に貼ってある紙には「調査が終わったら戻します」と書かれていますが・・・

その日付が既に5年前でしたあせる



【15】小牧山城

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1つ目の誘惑を乗り越え、いざゴールへ!

と思ったら、今度は石垣についての説明板がありました。

そして私を脇道へと誘い・・・



【16】小牧山城



こんな光景が現れましたヾ(*´∀`*)ノ

織田信長の城ですが、石垣はあまり多くありません。

黒い小人様、お誘いありがとうございましたラブラブ



【17】小牧山城



数々の困難と試練を乗り越えて、ようやく天守にたどり着きました。

前回は木々が邪魔でほぼ真下から撮りましたが、今回はバッチリです爆  笑

そして、お目当てのスタンプをゲット!!



続日本100名城スタンプ設置場所
【スタンプ】小牧山城 天守チケット売場

 開館時間 9時~16時半(入館は16時15分まで)

 休館日 第3木曜日(祝日の場合翌日)、12/29~1/3

 入館料 大人100円、小中学生30円


スタンプ薄いなぁ~と思い、10秒押し続けてもこれが精いっぱい。噂通りのインクの無さでした。



【19】小牧山城



スタンプ回りはこんな様子。

そりゃ、インク無くなるよって感じです。

設置されてまだ半年経ってないのに・・・

目の前にチケット売りの人もいるのに、残念です。



【20】小牧山城



さて、登ったら今度は下りです。

せっかくなので、さっきとは反対側から下ります。

でも、「近道」の引力には逆らえませんあせる



【21】小牧山城



結果オーライですが、近道を通って正解でした。

斜面をまっすぐ下るので、途中の帯曲輪がよくわかりました。

本丸から数えること、3段の帯曲輪を見ることが出来ました。



【22】小牧山城



下りきった所がココです。

たぶん、遊園地というのはココの事かもしれません。

一応、遊具らしき物はありますので。



【23】小牧山城



そこから大手道を見に行ったのですが・・・

見上げてみたらこんな感じ。

いつも歩いている山道のようになっていました。



【24】小牧山城



見下ろしたらこんな感じ。

こちらも倒木で道が塞がれています。



【25】小牧山城



じゃぁしょうがないと回り道したら、こんなん見えましたラブラブ

復元したてのような、真新しい土塁と堀です。

古い案内図では、市役所の庁舎が描かれている場所です。

市役所の庁舎は、昨年道の反対側に移転。

その跡地にこれが復元されたようです。

この真ん前に説明板がありましたが、特にこいつには触れられず?でした。



【27】小牧山城



駐車場の反対側に下りて来たので、どちらから戻るかちょっと思案。

選択肢は①右回り②左回り③縦断の3つですが・・・

③は論外なので、遺構が見られそうな②を選択。

市役所前から東側を回ることとしました。



【28】小牧山城

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すると、城跡の南東部でこの説明板を見つけました。

小牧山城は、小牧・長久手の戦で徳川家康が本陣を置いていました。

その時に構築された土塁についての説明板です。

どうやら、さっきの市役所跡地の土塁も徳川家康が築いたもののようです。



【29】小牧山城



東側にも帯曲輪がありますが、その中の1つに織田信長居館跡です。

そうとは知らずに通った若鶏城キチ、強運の持ち主のようです。

帯曲輪とはいいますが、超巨大畝状堀のように曲輪が連なっています。

こんな構造、他の城では見たことがありません。



【30】小牧山城



東側の虎口です。こちらはちょっと破壊されているようで、入口が広くなっています。





◆歴史◆



1563年、織田信長により築かれました。



織田信長は、前年から犬山城の織田信清と戦っていました。

その際に築いた小牧山城が、織田信長が築いた最初のお城です。

犬山城まで至近距離にあり、織田信清の勢力圏を分断する位置でした。

織田信清は織田信長の従兄弟で、織田信秀の弟・織田信康の子です。

岩倉城の織田信賢を攻めた時は、織田信長の味方でした。

しかし、その勝利後に領地の配分を巡って揉めたそうです。



1564年、犬山城の織田信清を降しました。



小牧山城が出来ると、織田信清は西からの援軍が途絶えました。

さらに小牧山城から約5kmと近く、いつでも包囲される危険がありました。

そのため、小口城の中島豊後守と黒田城の和田新助が降伏しました。

家老2人が降伏してしまい、織田信清も観念したのか降伏しました。

織田信清は甲斐へ移って武田家の客将となり、犬山鉄斎と名乗りました。

中島豊後守と和田新助はともに織田信長に仕え、犬山衆と呼ばれました。



1567年、織田信長が稲葉山城を攻略しました。



織田信長は、父の代から続いてきた美濃攻略を達成しました。

以後は美濃に本拠を移し、地名を井口から岐阜に改めました。

岐阜城(稲葉山城から改名)を居城とし、小牧山城は廃城となりました。



1584年、小牧・長久手の戦で、徳川家康が本陣を置きました。



羽柴秀吉と徳川家康・織田信雄が対立し、尾張が戦場となりました。

この時、織田信長の側近だった池田恒興の去就が注目されました。

池田恒興は羽柴秀吉方につき、犬山城を攻め落としました。

小牧山城は濃尾平野では珍しい山城であり、展望が利く要地でした。

徳川家康が小牧山を占領すると、羽柴秀吉が悔しがったとされます。

ただし、あくまでも陣であり、城としての復活はありませんでした。



1967年、模擬天守が建てられました。



名古屋の実業家・平松茂氏が私財を投じて建設しました。

当時は全国各地で鉄筋コンクリート製のお城が建てられた時期です。

ただし勝手に建てた訳ではなく、当時の小牧市長の許可を得ています。

完成すると小牧市に寄贈され、歴史館として現在も続いています。





所在地:愛知県小牧市堀の内



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プロフィール

なぽ

Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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