2018/05/19
与板城/新潟県長岡市
与板城は直江家の居城として有名です。訪問日は2015年8月5日です。

与板城の登城口です。
県道沿いにあるお寺が目印です。

とはいっても、ちゃんと案内が出ています


ここに説明板とパンフレット入れがあります。
駐車場はちょっと離れた場所にあり、その案内図もあります。

登城路はこんな感じです。
参道ですねw

途中にこんな感じで、誰にでもわかりやすく案内があります。
背後のボッコリが、案内にある竪堀です。
端っこにかかれている「実城」が、与板城の主郭です。

最初に石段を登り切った所が、結構広い平地になっています。
奥の標柱には「曲輪」と書かれています。
まぁ、そうですけどw

上に見える赤い鳥居のある所が実城です。

その脇の上がる所です。
堀切ですw

元々なのか?ですが、堀切の急な傾斜を上がる道が付けられています。

割とアッサリ実城に辿り着きました。
登城口からここまでの所要時間は10分です。

実城の真ん中にある神社の社殿です。
鳥居も赤いし、社殿にも赤ということで、与板稲荷神社です。
ここでは、稲荷神社でよく見る対のキツネ様が見当たりません。
「狛狐じゃないよなぁ?」なんて気になってググってみると・・・
稲荷神社のキツネ様は神様の使いであって、神様はキツネではないそうな。
ひとつ勉強になりましたw

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さて、社殿の後ろにさりげなく見えていた案内図です。
こうして見ると、大手道は登って来た道ではなさそうですが・・・
次々に曲輪を越えてやっと辿り着く登城路の方が大手道っぽく感じます。
どうなんでしょう?

城址碑は社殿の斜め前にありました。
ちょっと位置があまりよろしくないような気がしますが・・・
建てられた時は、きっと今とは状況が違ったんでしょうね。

さて、せっかくなので二の郭、三の郭も見て来ました。
さっき登ってきた実城と二の郭の間にある堀切です。
堀切様ってば、上から見ても下から見ても絶世の美貌です




堀切越しに見た実城です。
やはり、お城の主要部は隣の曲輪からも見えないようになっていますネ!
よく「二の丸まで落ちたけど、本丸は持ち堪えた」なんて見ますが・・・
最後の砦に相応しく、難攻不落感に溢れています


二の郭内部の様子です。
杉林なのでもともと下草が薄く、お手入れ不要な感じがします。

二の郭と三の郭の間にある堀切です。
規模は小さいですが、真っすぐではありません。
こういう小さな工夫が、見ていて飽きませんネ(*´▽`*)

三の郭です。
こちらも杉林になっています。
道がハッキリしているので、よく人が通るようです。
私はここで打ち止めですが・・・

直江兼続が居たお城ということで、やはり訪ねる人が多そうな感じです。
私が訪ねたのは朝5時だったので、流石に同朋は見掛けませんでしたけどw
◆歴史◆
天正年間(1573~93年の間)に直江景綱により築かれました。
直江景綱は1577年に没しているので、1577年までには築かれています。
それまでは北に約2kmの所にあった本与板城を居城としていました。
直江氏は飯沼氏の家臣でしたが、1514年に主家が長尾為景に滅ぼされました。
この時から長尾氏に仕え、本与板城の城主となっています。
なぜ城を新たに築いたのかは???です。
その後も本与板城を支城として使っていた可能性もあるそうで・・・
上杉家中でかなりの大身となったため、手狭になったのかもしれません。
1581年、直江信綱が殺されました。
1577年に直江景綱が没した後、直江信綱が家督を継ぎました。
直江信綱は総社長尾家出身で、直江景綱の娘・船を娶った婿養子です。
家督だけでなく奉行職も継いでいるので、只者ではなかったんでしょうね!
1578年に始まった御館の乱では、上杉景勝方として活躍しました。
しかし、乱の収まった1581年、春日山城内で毛利秀広に殺害されました。
毛利秀広は北条高広や安田顕元と同族です。
殺害の動機は、御館の乱の恩賞が無かった事に対する不満とされます。
そのトラブルの大元は、直江信綱が会っていた山崎秀仙でした。
なので、完全にとばっちりです

直江兼続が直江家を継ぎました。
直江信綱はお船を娶ったばかりで、まだ跡継ぎが居ませんでした。
そのため、上杉景勝はお船を樋口兼続に再嫁させ、直江家を継がせました。
直江兼続は上杉景勝の側近として超有名ですが・・・
「樋口」では迫力が足りなかったんでしょうね。
直江兼続は御館の乱後に坂戸城主となり、上田衆をまとめていました。
なので、直江家を継いだことで与板城の城主も兼務したという事でしょう。
その後、1598年に上杉景勝が会津、直江兼続が米沢へ移りました。
与板城は、この時に廃城になったとされます。
所在地:新潟県長岡市与板町与板
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