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大井田城/新潟県十日町市

大井田城は南朝方に属した大井田氏の城でした。
訪問日は2015年8月4日です。



大井田城跡へは、国道117号の中条中学校脇から入ります。
当日は北から走って来たのを、このストビューを見て思い出しました。
中学校のこの石垣が、ものすごく印象に残っていますw

【写1】大井田城

この道をひたすら道なりに進んだ突き当りがココです。

【写2】大井田城
説明板を拡大表示

城跡の入口には、標柱と説明板がありますラブラブ
ただ、城の入口というには物凄く無防備な感じがします。
きっと何か工夫がされていたハズですが・・・
今となってはわかりませんあせる

【写3】大井田城

すぐ隣には、好きな人は大好きな城址碑もあります。
もちろん、私は大好きです恋の矢

【写4】大井田城

城跡の入口からは、段々になった曲輪が見えています。
もしかしたら、これが城の入口を厳重にしていたのかもしれません。

【写5】大井田城

その中の一段を真横から見た所です。
幅は3メートル程あり、ここに弓兵をズラっと並べたのでしょうか。
城に入る道はこの真正面を横切るので、思いっきり横矢が掛かっていますウインク

【写6】大井田城

左側に段々を見ながら登りきると、こんな虎口が待っています。

【写7】大井田城

上から見たらこんな感じ。
何となくですが、ウサギの巣穴の出口のように見えますw
この奥に、石碑が並んでいるのが見えます。

【写8】大井田城

まずは、テカテカ城址碑さんからです。

【写9】大井田城

一番高い所には、3つ石碑が並んでいます。
左が中條越前守忠魂碑、真ん中が羽川刑部少輔忠魂碑です。
そして、一番右のが贈正四位大井田経隆、贈従四位大井田氏経です。


◆歴史◆

大井田氏の城でした。

大井田氏は新田氏の一族です。
鎌倉時代末頃は大井田経隆が当主で、新田義貞の鎌倉攻めに加わっています。
室町時代になるとそのまま新田義貞に従い、南朝方として活動しました。
大井田経隆の子・大井田氏経は越後の南朝軍を率いて各地を転戦しました。
1338年に新田義貞が討死すると劣勢となり、北朝方の上杉軍に連戦連敗。
周辺の南朝方の城は次々と陥落し、大井田城だけが残りました。
それでも猛攻に耐える内に、新田義貞の子が既に大井田城に居ない事が判明。
すると、北朝方の軍勢は引き上げて、大井田城は落城を免れています。

大井田氏は戦国時代まで続き、上田長尾氏とはほぼ同族の関係にありました。
1564年、長尾政景が宇佐美定満とともに野尻湖で謎の水死。
この時にその遺児・喜平次(=上杉景勝)が、上杉謙信の養子となりました。
そのため、上田長尾氏は長尾政景の弟・景国が継ぐと思うのですが・・・

1565年頃、喜平次の養育をしていた大井田景能が世を去りました。
すると、大井田氏景の娘婿・長尾景国が大井田家の養子となりました。
普通なら、格上の上田長尾家の方を存続させると思うんですけどね。

1590年、大井田景国が切腹(理由は不明)、大井田俊継も戦死しました。
大井田家は大井田景国の子・基政が継いだ?、と思われますが・・・
ご乱心気味だったらしく、1596年頃に清水内蔵之助預かりとなり改易。
タラタラと書いてみましたが、ザックリまとめるとこんな感じでしょうか。



1598年、上杉景勝が会津移封となり、大井田俊継の2人の子も従いました。
大井田城の廃城時期は不明ですあせる


所在地:新潟県十日町市中条

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Author:なぽ
故郷にはお城があり、小さな頃から何となくお城が好きでした。若い頃から旅が好きなので、旅行ついでに立ち寄るといった感じでした。

しかし、本格的に城をメインに旅を始めるとハマってしまい・・・。今では道無き山まで歩き回るようになりました。もう、殆どビョーキですw

全国津々浦々見てやろう!と意気込んでいましたが、訪ねる基準が年々変化しており、始めた頃に回った地方がかなり手薄になりました。でも、あまりにもマイナー過ぎる城跡まで回るのもどうかと思いつつ、通りすがりに「〇〇城跡→」なんて案内があると、ついつい足が勝手に動いてしまいます。

書き始めるとついアレコレ気になって調べまくり、遅々としてブログが進みません。こうしている間にも訪ねっ放しの城跡がザクザク溜まる一方で・・・。書き方もちょっと考え直さないと、死ぬまでに書ききれないとマジでびびっています。

おっと、またつい長くなりましたが、基本スタンスは「道案内 & 見所案内 & 歴史も!」な欲張りブログを目指しています。ここでお友達を作るつもりはありませんので、ググって出て来てちょっと気になったら読んでやって下さいませ。

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